石田堤

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石田堤(いしだつつみ)とは、現在の埼玉県鴻巣市袋地内にある史跡のことである。現在は石田堤史跡公園(いしだつつみしせきこうえん)となっている。

概要[編集]

武蔵水路にかかる堤根橋の近くにある公園である。行田市駅の南約4キロに位置する。

天正18年(1590年)に北条氏直を討伐するために小田原征伐を開始した豊臣秀吉は、後北条氏の居城である小田原城を包囲すると、別働隊を家臣の石田三成に編成させて武蔵国方面に存在する後北条氏の支城の制圧を命じた。ところが、石田三成は軍事能力に乏しく、忍城において甲斐姫の奮戦にあって大軍を率いながら落とせなかった。そのため、三成は忍城の付近に堤を築き、利根川荒川の水を引き入れて水攻めを行なおうと画策し、堤を築き上げた。記録によると堤は天正18年(1590年)6月9日から開始され、5日間で完成したという。この際、三成は労働の対価として人夫1人に永楽銭60文と米一升(昼に働いた場合)、永楽銭100文と米一升(夜に働いた場合)に分けて、昼夜兼行で工事を行なわせたという。しかし、雨量が予想以上に降りすぎて水攻めは失敗し、結局、忍城は小田原城が開城した後も持ちこたえて、その後に開城となった。なお、石田三成が築き上げたことから、この堤は石田堤と言われている。

アクセス[編集]

  • JR高崎線北鴻巣駅東口からバスで5分(鴻巣市コミュニティバス「フラワー号」吹上コース「袋」バス停下車) 「袋」バス停から徒歩で5分。
  • JR高崎線吹上駅北口からバスで7分(鴻巣市コミュニティバス「フラワー号」吹上コース「袋」バス停下車) 「袋」バス停から徒歩で5分。
  • JR高崎線北鴻巣駅東口から徒歩で35分。

外部リンク[編集]