百済寺(くだらじ)は、奈良県北葛城郡広陵町にある高野山真言宗の寺院である。
『日本書紀』舒明天皇11年の条に書かれた百済大寺伝承地である。現在の三重塔は鎌倉時代に鎌倉幕府の初代征夷大将軍・源頼朝が熊谷直実の長男・熊谷直家を造寺奉行に任命して建立したといわれる。国の重要文化財であり、大織冠と呼ばれる本堂には談山神社の本堂を移したもので、等身大の毘沙門天像、馬頭観音像、菩薩立像を祀っている。また、空海が掘ったと伝えられている梵字池が境内にある。