特高警察
ナビゲーションに移動
検索に移動
特高警察(とっこうけいさつ)とは、かつて大日本帝国に存在した警察の組織である。略称は特高（とっこう）。正式名は特別高等警察（とくべつこうとうけいさつ）。世界的に言われる政治警察（せいじけいさつ）のような存在であった。
概要[編集]
内務省警保局保安課を総元締めとして、各道府県（当時は内務省の末端機関）の警察部に設けられた。明治44年（1911年）に警視庁に設置され、全国的に拡大したのは昭和3年（1928年）である。
当初の目的は明治末期に拡大していた社会主義者を取り締まるために組織されたが、昭和時代になると軍が政権を掌握し、それに反対する国民や知識人の思想・言論を取り締まることを目的とした。さらに日中戦争が始まると戦争に反対する人物に対し暴力を伴う尋問などが行なわれ、国民から恐れられた存在であった。暴力は特別高等警察の専売特許のように思われるが、実際は警察の尋問は暴力が蔓延していた。1945年の日本の敗戦により、GHQの命令で内務省解体に先立って解散となった。
現在の公安調査庁が設けられたのは、破壊活動防止法が制定された1952年である。
関連項目[編集]
- 治安維持法
- 第二次世界大戦
- 太平洋戦争
- 日中戦争
- 情報局
- 文化庁…源流が旧内務省警保局検閲課（図書課）
- 日本における検閲
- 戦前・戦中期日本の言論弾圧 (年表)
- ラインハルト・ハイドリヒ
- ヨーゼフ・マイジンガー