渡辺淳 (評論家)

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渡辺 淳(わたなべ じゅん、1922年12月12日 - 2021年10月20日)は、日本の評論家(とくに演劇映画)、フランス文学者旧・東京都立大学名誉教授。本名は名前を「あつし」と読む。兄の渡辺仁人類学者で、東京大学教授ほかを務めた。

略歴[編集]

三重県津市出身。既婚者。東京大学卒業。

1950年代からフランスの文学や思想などを日本に紹介し、その後は演劇や映画の評論活動も行う。著書の翻訳活動なども行うなど、著書も数多くある。

令和3年(2021年)10月20日午前11時35分、肺炎のため、東京都自宅で死去した。98歳没。

著作[編集]

  • 『神を信じていた者も神を信じていなかった者も─フランス・レジスタンスの記録』ナウカ社、1951年
  • 『現代のフランス文学─展望と課題』青木書店・青木新書、1956年
  • イヴ・モンタン─人と芸術』社会思想研究会出版部、1959年
  • 『パリの世紀末─スペクタクルへの招待』中公新書、1984年
  • 『スペクタクルの60年代』平凡社、1987年
  • 『カフェ─ユニークな文化の場所』丸善ライブラリー、1995年
  • 『映画と文学の間』清水書院、1997年
  • 『パリ 1920年代─シュルレアリスムからアール・デコまで』丸善ライブラリー、1997年
  • 『パリ開幕−劇場・映画館探訪』丸善ブックス、1998年
  • 『現代演劇のゆくえ─失われたドラマを求めて』丸善ライブラリー、2000年
  • 『パリの橋』丸善ブックス、2004年
  • 『二十世紀のフランス知識人』集英社新書、2004年
  • 『喜劇とは何か─モリエールとチェーホフに因んで』未知谷、2011年
  • 『映画の原典を読む─映像芸術《思想化》の歩み』未知谷、2011年
  • 『断絶と連続─私説《八月十五日》前後』未知谷、2012年
  • 『外へ、そして外から─《滞欧体験》の意味するもの』未知谷、2014年
  • 『記憶のアラベスク』未知谷、2015年
  • 『知的生活ー学徒出陣から60年安保、そして知の極北・現在まで』未知谷、2017年

共著ほか[編集]

  • 『芸術論入門』北条元一、一条重美編、北隆館、1949年(この中に収められた「象徴主義の芸術論―ヴァレリー」は東京大学の卒論に若干手を加えたものである)
  • 『現代フランス文学─新しい動き』白水社、1951年(加藤周一らと)
  • 『現代フランス思想─新しい動き』白水社、1951年(森有正らと)
  • 『新しい文学─その思想と社会的背景』社会思想研究会出版部、1961年(佐伯彰一、橋川文三らと)
  • 『現代演劇101物語』岩淵達治編、新書館、1996年(書中カミュ、サルトル、ロルカ、イオネスコ、バロー、ヴィラール、シェローら多数項目執筆)

主な翻訳[編集]

脚注[編集]