清義明

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清 義明(せい よしあき、1967年 - )は、日本のフリーライター。株式会社オン・ザ・コーナー代表取締役CEO[1]。ヨコハマ・フットボール映画祭代表[2]。スポーツ飲食店放映協会顧問、東京国際フットボール映画祭プロデューサー、NPO法人ハマトラ・横浜フットボールネットワーク前代表理事[3]

来歴[編集]

神奈川県横須賀市出身[4]中央大学文学部卒業[2](フランス文学専攻)。1991年、ナムコに入社し[4]、事業戦略やマーケティングを担当。その後、ウェブ業界に入り、多数のスポーツサイトの事業プロデュースを手がけ、ウェブ制作、イベントプロデュース、フリーライター、サッカー映画の字幕翻訳を行っている[2]。2009年に日本初のJリーグサポーターによるNPO法人[5]「NPO法人ハマトラ・横浜フットボールネットワーク」、2011年[6]に日本初のサッカー専門映画祭「ヨコハマ・フットボール映画祭」、東日本大震災の際にはサッカーサポーターの被災地支援プロジェクト「Football saves Japan」、2015年[7]に「東京国際フットボール映画祭」を立ち上げた[8]

雑誌『サッカー批評』『フットボール批評』などに寄稿。社会問題に関する批評も行っている[8]。著書『サッカーと愛国』で第27回(2016年度)ミズノスポーツライター賞優秀賞[9]、サッカー本大賞2017優秀作品を受賞した[10]

人物[編集]

横浜F・マリノスのサポーター[11]。交流を持つ写真家・ノンフィクションライターの宇都宮徹壱によれば、「横浜F・マリノスのゴール裏では知らぬ者がいないほどの有名人」である[12]。2002年頃にゴール裏のサポーターになったという[4]。サッカーノンフィクションライターの勝村大輔によるインタビューでは、2000年頃にゴール裏のサポーターだと意識しだしたといい、「どんなサポーターでしたか。」という質問に「僕はもう完全にフーリガンですよ(笑)」と答えている[13]

しばき隊、及びその後継のC.R.A.C.(クラック)の初期の主要メンバーの1人であったが、同団体が反差別以外の政治活動を行うようになったことがきっかけでC.R.A.C.を離れた[14]。現在ではしばき隊に関するスタンスは批判的である。同じくしばき隊の初期メンバーであった菅野完と付き合いがあり、森友学園問題で菅野が注目された際には産経新聞社のオピニオンサイト『iRONNA』に菅野に関する批評を発表した[15]

映画ファンでもあり、世界のサッカー映画を日本に紹介する「ヨコハマ・フットボール映画祭」や「東京国際フットボール映画祭」での字幕翻訳を担当していたこともあり、多くのサッカー映画の翻訳実績[16]がある。

執筆[編集]

昨今はルポライターとしして政治系の論評が多く、反原発運動からシールズまでの3.11後の運動についての論評([17])や、旭日旗などを含めた戦後史の東アジアからの視点の論評([18])、また2019年の香港デモに関するレポート([19])などを幅広く執筆活動を続けている。

また、社会問題にかかわる個人についての批評はよく知られており、ブログやtwitterも含めてメディアでの執筆では、や三宅洋平([20])、百田尚樹([21]、やまもといちろう([22])、ろくでなし子([23])などに対する論評はウェブ上で話題になった。

書評[編集]

サッカーナショナリズム人種差別との関係を考察した著書『サッカーと愛国』は、2016年8月4日、『リテラ』で取り上げられ[24]、9月4日、小説家の星野智幸が『朝日新聞』に[11]、9月15日、スポーツライターの藤島大が『日本経済新聞』にそれぞれ書評を寄稿した[25]。9月25日、『サッカー専門新聞エル・ゴラッソweb版 BLOGOLA』に書評が掲載された[26]。 同書は、2016年度のミズノスポーツライター賞、サッカー本大賞を受賞した。

著書[編集]

  • 『サッカーと愛国』 イースト・プレス、2016年7月

脚注[編集]

  1. 会社案内 オン・ザ・コーナー
  2. a b c 清 義明の記事一覧 BLOGOS
  3. 清義明 オン・ザ・コーナー
  4. a b c 「もうゴール裏に自分の居場所はなくなりましたね」 清義明(『サッカーと愛国』著者)インタビュー<3/4> 宇都宮徹壱ウェブマガジン(2016年8月17日)
  5. 沿革 NPO 法人ハマトラ・横浜フットボールネットワーク
  6. 国内初のサッカー映画の祭典「ヨコハマ・フットボール映画祭2011」開催決定 映画.com(2011年1月26日)
  7. 「サッカー本大賞2015」は「東京国際フットボール映画祭」と同時開催! カンゼン
  8. a b 清義明 iRONNA
  9. ミズノスポーツライター賞 受賞者一覧 第27回 (2016年度)[PDF:117KB] ミズノスポーツ振興財団
  10. 「サッカー本大賞 2017」決定! 大賞は史上初の2作品に ダ・ヴィンチニュース(2017年4月4日)
  11. a b 星野智幸 サッカーと愛国 [著]清義明 朝日新聞(2016年9月4日)
  12. 「サポーターは基本的にコスモポリタニズムですよ」 清義明(『サッカーと愛国』著者)インタビュー<1/4> 宇都宮徹壱ウェブマガジン(2016年8月10日)
  13. ナショナリズムを正視せよ!心地良い熱狂に身を埋めるために。『サッカーと愛国』からサッカーの愛し方を学ぶ。<清義明氏インタビュー> Shooty(2017年6月6日)
  14. 清義明 「しばき隊」とはなんだったのか -21世紀のダーティー・ハリーの栄光と没落 Football is the weapon of the future(2015年12月9日)
  15. 清義明 森友騒動のキーマン元しばき隊、菅野完の正体を私は知っている iRONNA
  16. 清義明 字幕翻訳
  17. 「国会議事堂前の『敗北主義』等
  18. 「旭日旗は忘れられていない」(論座/朝日新聞社)
  19. 『非暴力はウソ』香港の反政府デモ、私が見た真実を明かそう」(iRONNA 産経新聞社)
  20. 「「陰謀論田布施システムとはなにか」
  21. : 百田尚樹講演会中止騒動の真相」
  22. 「3分でわかるやまもといちろうの現在」
  23. 「ろくでなし子、アムネスティ講演中止騒動はなぜ起きたのか」
  24. リオ五輪、W杯最終予選直前に考える、サッカーは右翼的ナショナリズムやレイシズムと無縁ではいられないのか リテラ(2016年8月4日)
  25. 藤島大 サッカーと愛国 清義明著 スタジアムから差別を考察 日本経済新聞夕刊2016年9月15日付
  26. [書評]読むサッカーvol.13 『サッカーと愛国』 (2016年9月25日)

外部リンク[編集]