横浜国立大学

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横浜国立大学(よこまはこくりつだいがく)は神奈川県横浜市保土ケ谷区に本部がある神奈川県で唯一の国立大学である。公式略称を「横浜国大」と「YNU」とし、呼称として使用できるものとして「横国」を定めている。

概要[編集]

5学部5研究科があり、教育学部・経済学部経営学部理工学部・都市科学部と実学的色彩の濃い学部構成となっている。
横浜国立大学は学制改革により「神奈川師範学校」「神奈川青年師範学校」「横浜経済専門学校」「横浜工業専門学校」の4つの旧制官立学校を統合し、新制大学として1949年(昭和24年)に設立された。共通一次試験実施前は、二期校として著名で、東大千葉大一橋大東京教育大東工大など一期校の有力併願先だった。

キャンパス[編集]

横浜国立大学のキャンパスは一般市民に開放されている。そのため近隣の小中学校の通学路に指定されており、構内に認可保育所がある。一般市民向けの「YNUお散歩マップ」がある[1]

  • 常盤台キャンパス
  • みなとみらいキャンパス
  • 弘明寺キャンパス

基本理念[編集]

  • 実践性 - 現実の社会との関わりを重視
  • 先進性 - 新しい試みを意欲的に推進する
  • 開放性 - 社会全体に大きく門戸を開く
  • 国際性 - 海外との交流を促進する

名称の由来[編集]

日本の国立大学の中で大学名に「国立」の文字が入るのは、横浜国立大学だけである。これは設立時の経緯による。

設立時に「横浜市立経済専門学校」(現横浜市立大学)と「横浜専門学校」(現神奈川大学)も同様に新制大学へ移行する事が決定されていた。3校が同じ「横浜大学」名称を申請しため、文部科学省の指導で3者間で協議が行われた。そこで各校とも「横浜大学」という名称を使用しないことが申し合わされた。旧制官立専門学校を統合した国立大学は「横浜国立大学」、市立経済専門学校は「横浜市立大学」、横浜専門学校は「神奈川大学」となった。

神奈川でなく横浜の名称を希望した理由は、横浜はいち早く開港した大都市であり、当時から横浜は神奈川よりブランド力があったためとされる。

横国大と同様に、旧制官立専門学校だけの母体から県名と異なる都市名を名乗る国立総合大学としては、宇都宮大学がある[注釈 1]

沿革[編集]

  • 1874年(明治7年)、神奈川県内4学区(横浜・日野・羽鳥・浦賀)に小学校教員養成所設置[2]
  • 1876年(明治9年)4月、横浜師範学校(横浜市中区花咲町、後の神奈川師範学校)設置。横浜師範学校は、明治7年県内4中学地区に設置された小学校教員養成所を前身とする。
  • 1879年(明治12年5月)、横浜師範学校を神奈川県師範学校に名称変更(横浜市中区老松町に移転)
  • 1887年(明治20年4月)、神奈川県師範学校を神奈川県尋常師範学校に名称変更
  • 1898年(明治31年4月)、神奈川県尋常師範学校を神奈川県師範学校に名称変更
  • 1902年(明治35年4月)、神奈川県立高等女学校に師範学校講習科開設
  • 1907年(明治40年1月)、神奈川県立高等女学校から師範学校講習科を分離独立し、神奈川県女子師範学校設置
  • 1920年(大正9年1月)、 横浜高等工業学校設置(横浜市南区大岡)
  • 1920年(大正9年4月)、 神奈川県立実業補習学校教員養成所設置(平塚市達上ケ丘)
  • 1923年(大正12年12月)、横浜高等商業学校設置(横浜市南区大岡)
  • 1935年(昭和10年)4月、神奈川県立実業補習学校教員養成所を神奈川県立青年学校教員養成所に名称変更
  • 1943年(昭和18年)4月、神奈川県師範学校・神奈川県女子師範学校を統合、国に移管し、神奈川師範学校設置
  • 1944年(昭和19年4月)、神奈川県立青年学校教員養成所を国に移管し、神奈川青年師範学校設置
  • 1944年(昭和19年)4月、横浜高等商業学校を横浜経済専門学校に名称変更
  • 1948年(昭和23年)7月、横浜大学設置認可申請書を文部省に提出
  • 1949年(昭和24年)5月、神奈川師範学校・神奈川青年師範学校・横浜経済専門学校・横浜工業専門学校を母体にして、横浜国立大学が開学する。
  • 1969年(昭和44年)4月、事務局を常盤台キャンパスに移転
  • 1974年(昭和49年08月)、教育学部・経済学部・経営学部が常盤台キャンパスに移転
  • 1979年(昭和54年)8月、工学部、常盤台キャンパスへの移転完了
  • 1997年(平成9年)10月、教育学部を改組し、教育人間科学部設置
  • 2004年(平成16年)4月、国立大学法人法に基づいて 国立大学法人横浜国立大学を設立
  • 2011年(平成23年)4月、工学部を改組し理工学部を設置。教育・研究の一層の拡充を目指し、教育人間科学部の2課程制への学部編成。
  • 2013年(平成25年)4月、国際社会科学研究科を国際社会科学府に改組。
  • 2017年、都市科学部を設置。

文化財[編集]

  • 名称:教育人間科学部附属横浜中学校
    • 登録有形文化財(建造物)
    • 建造:1938年、昭和前期
    • 登録年月日:2000年12月4日
    • 所在地:神奈川県横浜市南区大岡2-31-3
    • 昭和13年に理工学部の前身である横浜高等工業学校の本館として建てられ、工学部(現理工学部)が常盤台に移転すると共に内部を改修した。鉄筋コンクリート造校舎の戦前最後期のもの。間口が101m両翼を前面に突出させたルネッサンス様式の形態をとっている。外観は窓台・まぐさが連続した水平面を強調し、正面中央に縦長の連続窓を配するモダニズム的な意匠である。
  • 名教自然の碑
    • 名称:名教自然の碑
    • 登録:登録有形文化財(建造物)
    • 建造:1937年、1979年移築
    • 登録年月日:2000年4月28日
    • 所在地:神奈川県横浜市保土ケ谷区常盤台79-5
    • 横浜高等工業学校の初代校長・鈴木達治の功績を讃え建てられた。高さ6.6m,方尖柱型の石碑。設計は横浜高等工業学校建築学科教授の中村順平

諸元[編集]

学部[編集]

  • 教育学部
  • 経済学部
  • 経営学部
  • 理工学部
  • 都市科学部

卒業生[編集]

  • 岩井俊二 - 映画監督、教育学部美術学科
  • 高橋源一郎 - 小説家、 経済学部
  • 三好徹 - 小説家、横浜高等商業学校(現・横国大経済学部)経済学部
  • 馬淵澄夫 - 元国土交通大臣、工学部(現・理工学部)土木学科
  • 眞鍋かをり - タレント、教育人間科学部(現・都市科学部)国際共生社会課程
  • 秦野章 - 元警視総監、元法相、元自民党参議院議員
  • 福田萌 - タレント、経営学部国際経営学科
  • 武藤正敏 - 外交官、元駐韓国大使、元駐クウェート大使
  • 沢木耕太郎 - ノンフィクション作家

外部リンク[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. 官立医科大、旧制高校以外は旧制官立専門学校を母体にする場合は弘前大学金沢大学が加わる。

参考文献[編集]