三好徹

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三好徹(みよし とおる、1931年1月7日-2021年4月3日)は、作家。

人物[編集]

本名・河上雄三。東京生まれ。横浜高等商業学校(現横浜国立大学経済学部)卒。読売新聞記者となり、1957年、本名で『大学の裏窓』を刊行。1959年、文學界新人賞佳作となり(筆名・三好漠)、1960年、長編推理小説『光と影』を光文社カッパノベルスから刊行して作家デビュー。67年『風塵地帯』で日本推理作家協会賞受賞。同作で直木賞候補、翌年『閃光の遺産』で同候補、67年『聖少女』で直木賞を受賞。以後多くのサスペンス小説や新撰組を描いた小説を書くが、『チェ・ゲバラ伝』(1971)、黒岩涙香を描いた『まむしの周六:萬朝報物語』(1977)『革命浪人 滔天と孫文』(1979)松岡洋右を描いた『夕陽と怒濤』(1980)、板垣退助を描いた『孤雲去りて』(1984)『評伝緒方竹虎』(1988)など史実に取材したノンフィクションものの評価が高い。『オリンピックの身代金』(1984)はタイトルごと奥田英朗に拝借されている。

1959年から森敦と長く交流していた。晩年はゴルフに関する著作がいくつかある。日本ペンクラブ理事を務めた。