避難訓練
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避難訓練(ひなんくんれん)とは、災害など避難を強いられる状況が発生した際を想定した訓練である。
概要[編集]
火災・自然災害・犯罪・武力攻撃といった事態を想定し、避難経路を覚え、パニック状態を抑制し、いざという時の手順と避難場所を確認・覚えるための訓練。最低でも年に1回は行われる。学校以外は概ね防災の日の9月1日前後、学校は年度初めと9月1日の2回行うことが多い。ただし施設設置者の意向により、避難訓練を毎月行うところもある。
学校での避難訓練では避難時の心構えをまとめた標語を教えることが多い。地域・学校によって差異はあるが、焦らず、冷静に行動・判断を促すことが共通している。よくあるのはおはしも[1]で、これは
- 押さない
- 走らない
- 喋らない
- 戻らない
の頭文字を取ったもので、喋らないを「死して屍拾う者なし」に変えたパロディも存在する。大規模災害で遺体が長らく発見されないことは度々報じられており、強ち間違いではない。
なお近年はおはしもの標語は団体行動で避難をする場合のものであって、いついかなる状況でもこれを守らなければならないという訳ではないと教えている学校もある。
学校における避難訓練の主なシナリオ[編集]
- 地震[2]
- 地震によって給食室または家庭科室、或いはその両方が火元の火災発生
- 地震が起きていないが、給食室または家庭科室が火元の火災発生
- 不審者の侵入
役割分担[編集]
学校の場合は、教職員が引率等を担当する。体育館、グラウンドなど指定場所へ避難完了後、各学級の担任教師は人数を数えて全員の避難が完了していることを教頭などに報告する。学級委員が人数を数えて教職員へ報告する場合もある。
企業の場合、消火、誘導、人員確認等の役割が決められていて、避難訓練にはそれぞれの役割に応じた行動も訓練に含まれている。