朝倉草紙
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朝倉草紙(あさくらそうし)とは、越前国の戦国大名・朝倉氏に関する史料である。
概要[編集]
著者・成立年代[編集]
奥書が無く、著者も成立年代も不明。ただ、後半部分が『朝倉義景記』に似ていることから、江戸時代の編纂史料の可能性がある。「草紙」とは作品を意味するので、「朝倉(氏についての)作品」ということになる。
内容[編集]
越前に勢力を振るった朝倉家の創業から、朝倉義景の時代における姉川の戦い、志賀の陣、義景と織田信長の和睦までを描いたもので、上中下の全3巻。
内題は前半(上・中の半分)が「越邦草創記」、後半(中の半分、下)が「公方再興記」となっている。朝倉家の祖先を「人間の種にあらず。人皇の始神武天皇より27代に当て孝徳帝の皇子表米王……御子荒島の王」などと書いている。朝倉家の滅亡までは描かれておらず、志賀の陣で最終的に朝倉義景・浅井長政と織田信長が和睦した時点で終了している。