新潟県内高速バス
新潟県内高速バス(にいがたけんないこうそくバス)は、新潟県内の都市間を結ぶ高速バス路線の総称である。
本項では、後述の事業者により運行される、共通点の多い運行体系をもつ路線網について述べる。県境を越えて運行される高速バスについては、運行形態が大きく異なるため、ここでは扱わない(関連項目を参照)。
概要[編集]
全路線・全便においてハイデッカー4列シート補助席付き、化粧室なし車両による運行を実施している。
運行事業者[編集]
乗車方法[編集]
全路線とも座席定員制であり、予約は不要である。運賃は現金のほか、全線で後述の「#新潟県内高速バス共通カード」が使え、りゅーと・Suicaなどの交通系ICカードに対応している[1]。
沿革[編集]
新潟空港への乗り入れ[編集]
詳細は「新潟空港#アクセス改善に関する動き」を参照
県による支援[編集]
2017年3月23日の新潟県の定例議会では、県内面積の大きさと高速道路網が充実しており一定の高速バス需要があるもの、利用者減により過去4年間で県内高速バス路線の運行数減・廃止された事から平成29年度の高速バス支援に1883万円の予算を組んでいる。赤字補填としては、バス路線の収支率が90%以上の場合は一定の条件の下で県と市町村が補助を折半し県は最大年間500万円補助し、収支率が90%未満の場合は県が補助額の4割を負担で残額は市町村が支出する方針である。また、代替交通機関への補助金は県・市町村が折半し、県は最大で年間750万円を3年間補助となっている[2][3]。
年表[編集]
- 2015年(平成27年)9月4日 - 「にいがたバス-i」サービス終了[4]。
- 2018年(平成30年)10月1日 - アイケー・アライアンスが事業者として新規参入。越後交通に代わって十日町線の運行を開始[5]。
- 2018年(平成30年)12月1日 - 北陸道・関越道方面のバスでSuicaなどの交通系ICカードに対応。同時にICカード割引運賃制度開始[1]。
路線[編集]
新潟市側の発着地は新潟駅万代口バスターミナル。中央区中心部を巡る経路で、万代シテイ、古町、新潟市役所、県立がんセンター新潟病院、新潟県庁を経由して、磐越自動車道・新潟中央ICより各方面へ向かう。
いずれの路線も平日ダイヤと土曜・休日ダイヤで運行時刻・本数がそれぞれ異なっている。詳しくは図および#外部リンク、または路線ごとの記事があるものは各記事を参照。
現在の路線[編集]
特記の無い限り2020年4月1日時点での情報である。全路線でICカードが使える
北陸道・関越道方面[編集]
- [T 十日町線] 新潟 - 十日町(十日町車庫)
- アイケー・アライアンスが運行、新潟交通・越後交通が運行業務支援を行う
- 六日町IC経由で1日2往復運行(新潟行は朝のみ、十日町行は夜のみ)。
- [燕線] 新潟 - 燕(燕駅前)
- 新潟交通観光バスが運行
- 三条燕IC経由で平日のみ1日2往復運行(新潟行は朝のみ、燕行は夜のみ。休日は全面運休)。
- [巻潟東IC駐車場線] 新潟 - 巻潟東インター駐車場
- 新潟交通観光バスが運行
- 巻潟東IC経由で運行。
磐越道方面[編集]
過去の路線[編集]
以下5路線はすべて新潟交通観光バスが運行。このほか、上越地方でかつて運行されていた路線は頚城自動車#県内線を参照。
- [津川・上川線] 新潟 - 津川 - 上川[6]
- 新潟駅前 - 古町 - 《磐越自動車道》 - 《津川IC》- 津川営業所 - 上川支所前
- [村上線] 新潟 - 村上(村上営業所)[6]
- 2016年9月30日の運行を以って廃止[7]。廃止時は1日2往復。代替として村上市による「高速のりあいタクシー」が設定されている。
- 新潟県庁が発着地となり、他路線とは逆のルートで市内区間を通り、国道7号(栗ノ木バイパス)を経由して日東道・新潟亀田ICより村上方面へ向かう。尚、新潟駅には入らず、村上行は明石一丁目バス停(新潟中央郵便局前)からの乗車、新潟着は駅前通バス停(だいし海上ビル前)が降車場となる。
- [新飯田線] 新潟 - 新飯田
- 新潟駅前 - 古町 - 《北陸自動車道》 - 巻潟東インター駐車場 - 中之口出張所前 - 清水 - 新飯田
- 新潟 - 弥彦[10]
- 三条燕IC経由。
- 2011年秋廃止。
新潟県内高速バス共通カード[編集]
本記事に示した県内高速バス全線に加え、「会津若松 - 新潟線」で利用可能な磁気式プリペイドカード。カードシステムの老朽化により、2019年(令和元年)9月30日をもち販売終了・2021年(令和3年)3月31日まで利用可能(カード払い戻しほか詳細については出典のサイトを参照[11][12])。
発行事業者[編集]
発行は上記3社だが、利用可能路線を共同運行する蒲原鉄道と会津乗合自動車も発売している。
種類[編集]
- 5000円券(5600円分)
- 10000円券(11700円分)
- 20000円券(24000円分)
使用方法[編集]
- 乗車時にカードリーダーにカードを通し、降車時にカードリーダーにカードを通すと運賃が差し引かれる。
- 複数人または子供がいるとき、あるいは乗車時にカード挿入を忘れた場合は運転士に申告する必要がある。
- カード残額が足りなければ別のカードを用意するか、現金で精算することができる。
その他[編集]
- 運行各社の一般路線バスでは利用できない。
脚注[編集]
- ↑ a b 【県内高速バス】一部路線でSuicaなどの交通系ICカードの利用がスタート!(18.12.1~)(PDF) - 新潟交通.2019年1月9日閲覧。
- ↑ “路線維持へ高速バス支援 新潟県、新年度予算に1883万円計上”. 産経新聞(産経ニュース) (産経新聞社). (2017年3月24日). オリジナルの2017年3月24日時点によるアーカイブ。 2017年3月30日閲覧。
- ↑ 県内高速バス支援に対するあり方検討会の検討結果がまとまりました - 新潟県.2019年1月9日閲覧。
- ↑ 「県内高速バス-i」サービス終了のご案内 - 新潟交通 - WayBack Machine
- ↑ 【(越後交通運行)十日町線】運行事業者の変更について(18.10.1~)(PDF) - 越後交通.2019年1月9日閲覧。
- ↑ a b 県内高速バス - 新潟交通 - WayBack Machine(2016年9月10日)
- ↑ a b 9/30村上線、津川・上川線の路線廃止について(PDF) - 新潟交通観光バス - WayBack Machine(2016年9月9日)
- ↑ 県内高速バス - 新潟交通 - WayBack Machine(2016年3月31日)
- ↑ 3/31巻線の路線廃止について(PDF) - 新潟交通観光バス - WayBack Machine(2016年4月21日)
- ↑ 県内高速バス - 新潟交通 - WayBack Machine(2011年9月2日)
- ↑ 【新潟県内高速バス、会津若松線】 高速バスカードの販売およびご利用終了について新潟交通、2019年8月1日、同月10日閲覧(PDF)
- ↑ 高速バスカード 販売ご利用終了のご案内越後交通、2019年8月1日、同月15日閲覧(PDF)
関連項目[編集]
- 県外高速バス