息栖神社
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息栖神社(いきすじんじゃ)とは、茨城県神栖市息栖2882に存在する神社である。祭神は久那斗神。
概要[編集]
旧神栖町の西端、常陸利根川付近にある神社で、香取神宮や鹿島神宮の両宮と共に関東三社の1つに数えられる名社である。鹿島神・香取神を東国に案内したとされる久那斗神が祀られている。
社伝に関しては神武天皇18年に開基されたと言われるため、事実ならかなり古い。記録によると当初は軽野村日川(旧神栖町日川)に所在していたが、平安時代初期の大同2年(807年)に藤原内麿が現在の場所に遷座したとされている。武士の時代になると、安房国の里見氏や下総国の千葉氏などから、江戸時代になると徳川将軍家から手厚い崇敬を受け、社運は大いに隆盛した。江戸時代後期にはそのため、香取や鹿島の両宮と共に三社詣の江戸市民で大いに賑わったという。
昭和35年(1960年)に残念ながら社殿は焼けてしまい、現在の社殿はその後に再建された鉄筋コンクリート造りによるものである。ただし神門については江戸時代末期の弘化4年(1847年)に建築されたものである。神域は松・杉などの老大樹に覆われ、参道の右手に「此の里は気吹戸主の風寒し」と刻んだ松尾芭蕉の句碑が建立されている。
常陸利根川べりの船着き場の傍らに一の鳥居が立ち、この下に忍潮井がある。忍潮井は男瓶、女瓶と呼ぶ2つの石瓶から水が湧き、満潮で水に沈んでも瓶の中には真水があったと言われているが、現在は湧出していない。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 息栖神社 - 公式サイト