志賀記
ナビゲーションに移動
検索に移動
志賀記(しがき)とは、大友氏の重臣・志賀氏に関する史料である。
概要[編集]
著者・成立年代[編集]
著者は吉野小源次(あるいは小源太)。成立は天正18年(1590年)あるいは慶長元年(1596年)と言われるので、後代史料にしては比較的早く成立しているといえる。ただ、慶長年間までに成立したにしては記事の内容から寛文の元号が見えたりするので、後代に加筆が加えられた可能性がある。
内容[編集]
豊後国の戦国大名・大友家の重臣・志賀家の興亡について記されている。特に天正14年(1586年)からの島津氏による豊薩合戦における志賀家の活躍についての記述が多い。全1巻。
志賀家の事績、活躍などが描かれているが、その下で活躍した吉野氏など家臣たちの奮戦ぶりもよく描かれている。巻末には豊薩合戦で戦死した諸将の目録、志賀家の全盛期における臣下の名簿などが描かれている。
なお、豊臣秀吉の九州征伐と重なる時期なのに、秀吉の名前を全く出してない珍しい著書である。恐らく、秀吉が大友家を改易した事情があったからだと思われる。