年越し大回り
年越し大回りとは、毎年年末から元旦にかけて猛者の乗り鉄によって繰り広げられる大回り乗車である。
概要[編集]
大回り乗車の概要は当該記事を参照されたい。また、今回は最もメジャーなルートである北小金発を中心に記述する。
詳細は「大回り乗車」を参照
大回り乗車の最安[1]かつ最長のルートは常磐線北小金→馬橋間。普通なら5分で着くところ、後述するルートをたどってなんと1035kmかけて大回りするルートとなる。しかし、普通の日にやると当然途中で終電が来てしまい改札外に出されるので実行することはできない。
しかし、毎年大晦日になると首都圏各地で終夜運転[2]を行い、一部の路線では終電という概念[3]が消滅し、さらに臨時列車も多数運行されるのため深夜時間帯も改札内にとどまることが出来る。そのため、この日限定でこの経路を実行することが可能となる。
このルートはただ長いだけではなく、改札内で夜を明かすということも必須である。北小金発のルートだと、千葉駅付近にて終電時刻を迎えるため、臨時列車で成田駅まで移動し、成田駅構内で翌朝まで解放されている209系の車内で過ごす人が多い。あるいは千葉駅のコンコースで夜を明かす体力ガチ勢もいる。しかし、30時間以上改札から外に出ることはできないため、とにかく体力勝負+忍耐力が試される。寝過ごしなどあってはならぬものだし、乗り換え時間も駅によってはタイトであり、逃すと1時間待ちとかにもなりかねない[4]。さらに必ずと言っていいほど遅延は付きもののため、乗り換えで急ぐことも珍しくない。そのため軽々しく挑戦するのはおすすめできない。また、長時間の運休など[5]が発生すればあればそこでゲームオーバーである。
北小金発のルートだけではなく他にもさまざまなルートがある。もちろん先述したルートの逆回りである馬橋 → 北小金もあれば、6の字乗車[6]や通過特例をフルに活用した場合、本千葉 → 蘇我が最長となる。また、180円切符の場合、横浜(または大口) → 国道が最長になる。さらに、金額を考慮しない場合、浪江駅 → 松本駅間509.4km・8530円のルートを1,364kmかけるルートが最長である。
ルート[編集]
150円[編集]
2010年3月以降[編集]
北小金 - (常磐) - 友部 - (水戸) - 小山 - (両毛) - 高崎 - (高崎) - 大宮 - (川越) - 高麗川 - (八高) - 八王子 - (横浜) - 橋本 - (相模) - 茅ヶ崎 - (東海道) - 大船 - (根岸) - 鶴見 - (鶴見) - 浜川崎 - (南武) - 川崎 - (東海道) - 品川 - (品鶴) - 武蔵小杉 - (南武) - 立川 - (中央) - 西国分寺 - (武蔵野) - 武蔵浦和 - (埼京) - 赤羽 - (京浜東北) - 南浦和 - (武蔵野) - 西船橋 - (総武) - 千葉 - (成田) - 松岸 - (総武) - 成東 - (東金) - 大網 - (外房) - 上総一ノ宮 - (内房) - 蘇我 - (京葉) - 東京 - (総武快速) - 錦糸町 - (総武) - 秋葉原 - (山手) - 神田 - (中央) - 新宿 - (山手) - 日暮里 - (常磐) - 馬橋[7]
ちなみに、このルートをたどった場合、北小金駅を12月31日早朝6時前に出発し、馬橋駅に翌日17時頃に到着する[8]。また、2024年の大みそかでは同様のルートをたどった人が150人程度いたとか[9]。
逆ルート馬橋出発の場合、同じく12月31日朝5時57分発の電車で出発すると、川崎駅付近で終電の時刻を迎えるが[10]、接続が悪く到着は18時ごろとなる。
脚注[編集]
- ↑ 150円切符
- ↑ ただし2021年度はコロナのせいで終夜運転が中止され、実行不可能
- ↑ 首都圏管内だと山手線、京浜東北線、中央総武線各駅停車、成田線など
- ↑ 該当になりそうな乗換駅は小山駅・高崎駅・浜川崎駅・松岸駅・成東駅・上総一ノ宮駅
- ↑ 2024年度では、新年早々外房線の倒竹によって諦めたり特急課金する人も少なくなかった
- ↑ 過去にスーツが炎上していたためグレーであるが・・・
- ↑ 実際はこれ以上に乗り換えが多い
- ↑ https://www.youtube.com/watch?v=5j86-zHuuaY&t=1s
- ↑ https://x.com/noruzo_tetsudo
- ↑ 厳密にいえば尻手まで進めるが、乗り換え先の南武支線は終電が出発済みであり、南武線は終夜運転を行わないことから川崎からは先に進めない