平戸新田藩

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平戸新田藩(ひらどしんでんはん)は、平戸藩支藩である。平戸館山藩(ひらどたてやまはん)とも言う。新田藩なので明確な藩庁は存在しない。石高は1万石。藩主家は外様大名松浦氏。現在の長崎県平戸市に存在した。

概要[編集]

平戸藩主の松浦棟元禄2年(1689年)に弟の昌に志佐郡調川郡の新田の1万石を分与したことから、平戸新田藩が立藩した。Wikipediaでは藩庁が「館山(長崎県平戸市)に陣屋を営んだ」と出鱈目が書かれているが、実際は在地には存在せず平戸藩の城下町に置かれていたにすぎない。また、新田藩の藩財政は完全に本藩の平戸藩によって管理されていた。

この藩は松浦氏が10代支配して、明治維新、そして明治4年(1871年)の廃藩置県を迎えて廃藩となった。なお、この藩の歴代藩主の諱は当時としては珍しい一文字であった。

歴代藩主[編集]

氏名 官位 在職期間 享年 備考
1 松浦昌
まつら まさし
従五位下
豊後守
元禄2年 - 宝永3年
1689年 - 1706年
86 平戸藩4代藩主松浦重信の次男。
2 松浦邑
まつら さとし
従五位下
豊後守
宝永3年 - 宝永5年
1706年 - 1708年
39
3 松浦鄰
まつら ちかし
従五位下
豊後守
宝永5年 - 享保13年
1708年 - 1728年
24
4 松浦到
まつら いたる
従五位下
大和守
享保13年 - 明和3年
1728年 - 1766年
68 実父は平戸藩6代藩主松浦篤信
5 松浦宝
まつら たかし
従五位下
大和守
明和3年 - 天明3年
1766年 - 1783年
35
6 松浦矩
まつら ただし
従五位下
大和守
天明3年 - 享和3年
1783年 - 1803年
36
7 松浦良
まつら ちかし
従五位下
織部正
享和3年 - 文化11年
1803年 - 1814年
25
8 松浦晧
まつら ひかる
従五位下
豊後守
文化11年 - 嘉永3年
1814年 - 1850年
53 実父は平戸藩9代藩主松浦清
9 松浦脩
まつら ながし
従五位下
左近将監
嘉永3年 - 明治3年
1850年 - 1870年
75