ポリティカル・コレクトネス

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ポリティカル・コレクトネスとは、かつて「政治的な正しさ」として日本に伝わった言葉である。「ポリティカル」は都市(ポリス)における規範である。移住者・移民も多かった都市文化において、治安のために重要視された。
現在では、これを逆用する勢力がおり、言葉狩りなどの反社会的な活動によって弊害が生じたため、俗にポリコレと略され揶揄・侮蔑の対象とされる。

概要[編集]

都市文化においては、規範を担っていたのはポリス(都市)であった。したがって、それを担保していたのは「市民」であり、都市行政がそれを保証していた。
日本国内にも「札幌」「会津」「金沢」「東京(東京都二十三区)」「名古屋」「京都」「大阪」「廣島」「福岡」といった文化的な中心地となる都市があり、それぞれが「ポリス」として存在している。ただし、それぞれの都市にはそれぞれの規範があり、たとえば東京では「バカ」は一般的だが、いわゆる「関西人」の中には「アホはいいがバカは赦せん! 土下座して謝れ!!」という人もいる。つまり、「関西人」と「関東の人間(江戸者)」ではポリティカル・コレクトネスは異なっている。廣島の「お好み焼き」は「お好み焼き」であって、余所者が「廣島風お好み焼き」とか呼ぶのは「絶対に許せない!!」という意見もあると思う。かといって、「お前はバカか」「あんたアホちゃうか」を、いわゆる「ポリティカル・コレクトネス」に配慮して「あなたは、『ちえおくれ』ではありませんか?」と言い換えたら、問題になる。このあたりの問題が、「言葉狩り」に通じている。国家における規範はあるものの、それぞれの文化圏が地域的・民族的に多様なアメリカ合衆国では深刻な問題にはなるが、それをそのまま日本に持ちこんで通用するかはまた別の話である。海外の生鮮魚介類の流通経路が確保されていない地域にサシミやスシのような「魚の生食文化」を持ちこむようなもので、食中毒が起きる。
そのため、近年はこのポリコレを振りかざして圧力をかける人々が目立ち、問題化している。
『かつて看護師看護婦保育士保母客室乗務員の俗称としてスチュワーデス、クレヨンや絵具のペールオレンジ色や薄だいだい色は肌色などの表現が使用されていたことを覚えている人も多いだろう。
しかしこれらの表現はその職業に女性しかなることが出来ないといった偏見や、人種による肌の色の違いを考慮していないとして、看護師、保育士、キャビンアテンダントやパーサー、ペールオレンジ色などの表現が使用されるようになった。』は、言葉狩りの項に移動したらどうだろうかと考える。