土方

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土方 (どかた)とは、建築工事において基礎工事(地盤整備)の担当者をいう。「地方(じかた)」ともいう。外装担当は「壁方」といい、「塗方」「塗師屋」「屋根屋」などとともに職分を指した。
ちなみに、不等沈下などに配慮するため、土質や地下水の流れなども理解する必要があるため地形や植生についても理解する必要のある職分であり、井戸掘りなども行う。

名称[編集]

かつて用いられていた言葉であるが、差別語とされマスコミ報道では使用が避けられ、「土木作業員」と言い換えられることもある。とはいえプライドと自虐を込めて「産業の基盤を支えている」自負から使われることもある(例「デジタル土方」)。

概要[編集]

かつては蛸突き(蛸、蛸胴突きとも呼ばれる、地盤固めや杭打ちに使われる道具)といった作業用品を使用し、多数の肉体労働者を使用する現場が主であったが、ランマーなど機械化によって省力化が図られている。鶴嘴(近年ではコンクリートハンマー(いわゆる削岩機の一種。ロックドリルともいう))、スコップ(「シャベル」ともいう。「角スコ」とスペード型の二種類がある)、もっこ(近年では猫車が使われる)など、作業用品も改良されつつある。農閑期の出稼ぎ労働者なども多かったため、勤務形態として日雇いであることもあるが、常勤のこともある。

土方を使った作品[編集]

参考文献[編集]

脚注[編集]