寝屋川中1男女殺人事件

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寝屋川中1男女殺人事件(ねやがわちゅういちだんじょさつじんじけん)とは、平成17年(2015年8月大阪府寝屋川市で発生した殺人事件である。

概要[編集]

経過[編集]

Hについて[編集]

大阪地裁の初公判において、Hは「2人を殺すつもりはなかった」と殺意を否認した。この初公判の際、Hは髪を短く刈り上げていた。Hは初公判の日の午前10時過ぎ、証言台を通り過ぎ、突然「ご遺族の人いますね? 3年前からずっと伝えたかった」と話し、遺族がいると見られる検察官側の席に向かって土下座し、泣きじゃくりながら「経緯はどうであれ、死の結果を招き、ごめんなさい」と述べ、裁判長(浅香竜太)の「やめなさい」の呼びかけも無視し、謝罪を繰り返した。罪状認否においてHはAについて「気が付いたら首に触れていた、そのときには亡くなっていたように思う」と説明した。Bについては「殺意はまったくなかった」と述べた。

弁護人によると、Aを頸部圧迫で死亡させたことは間違いないが、殺人罪より量刑が軽い傷害致死罪に留まるとし、さらに精神障害で心身耗弱状態だったと主張し、さらにAは「何らかの体調不良で亡くなった」として、保護責任者遺棄致死罪の成立が相当とした。

検察側の冒頭陳述によると、Hは平成27年(2015年)8月13日朝、京阪寝屋川市駅近くでA、Bの2人と出会い、車で大阪府柏原市へ移動し、コンビニで粘着テープを買った。同日夜にBの遺体を柏原市内の山中に放置し、高槻市内の駐車場でAの遺体を他人の車の下に置き、刃物で切りつけたとしている。

この裁判の争点は殺人罪の成否、並びにHの責任能力の有無などである。事件には謎も非常に多い。