寝屋川中1男女殺人事件
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寝屋川中1男女殺人事件(ねやがわちゅういちだんじょさつじんじけん)とは、平成17年(2015年)8月に大阪府寝屋川市で発生した殺人事件である。
概要[編集]
経過[編集]
- 2015年
- 8月12日夜 - 大阪府寝屋川市立中学校1年生のA(当時13歳)とB(当時12歳)が外出する。
- 8月13日早朝 - 商店街を歩く2人の最後の無事な姿が京阪寝屋川市駅近くの防犯カメラに映っているのが確認される。別のカメラにY(当時45歳)のものと見られる灰色の軽ワゴン車が確認される。
- 8月13日深夜 - 大阪府高槻市の駐車場で粘着テープが巻かれたAの遺体が発見される。
- 8月21日夜 - 大阪府柏原市の山中においてBの遺体が発見される。同日にAの遺体を遺棄したとして死体遺棄の容疑でYが逮捕される。
- 9月12日 - Aに対する殺人容疑でHを再逮捕する。
- 10月2日 - Aに対する殺人罪でHが起訴される。
- 12月1日 - Bに対する殺人容疑でHが3度目の逮捕をされる。
- 12月22日 - Bへの殺人罪でHを追起訴する。Aの死体遺棄容疑は不起訴になる。
- 2018年
Hについて[編集]
大阪地裁の初公判において、Hは「2人を殺すつもりはなかった」と殺意を否認した。この初公判の際、Hは髪を短く刈り上げていた。Hは初公判の日の午前10時過ぎ、証言台を通り過ぎ、突然「ご遺族の人いますね? 3年前からずっと伝えたかった」と話し、遺族がいると見られる検察官側の席に向かって土下座し、泣きじゃくりながら「経緯はどうであれ、死の結果を招き、ごめんなさい」と述べ、裁判長(浅香竜太)の「やめなさい」の呼びかけも無視し、謝罪を繰り返した。罪状認否においてHはAについて「気が付いたら首に触れていた、そのときには亡くなっていたように思う」と説明した。Bについては「殺意はまったくなかった」と述べた。
弁護人によると、Aを頸部圧迫で死亡させたことは間違いないが、殺人罪より量刑が軽い傷害致死罪に留まるとし、さらに精神障害で心身耗弱状態だったと主張し、さらにAは「何らかの体調不良で亡くなった」として、保護責任者遺棄致死罪の成立が相当とした。
検察側の冒頭陳述によると、Hは平成27年(2015年)8月13日朝、京阪寝屋川市駅近くでA、Bの2人と出会い、車で大阪府柏原市へ移動し、コンビニで粘着テープを買った。同日夜にBの遺体を柏原市内の山中に放置し、高槻市内の駐車場でAの遺体を他人の車の下に置き、刃物で切りつけたとしている。
この裁判の争点は殺人罪の成否、並びにHの責任能力の有無などである。事件には謎も非常に多い。