安土桃山時代

安土桃山時代とは、日本の時代区分である。

概要[編集]

室町幕府の征夷大将軍足利義昭が京都を追放された1573年から、徳川家康が征夷大将軍になる1603年までの30年間を指す。織田信長、豊臣秀吉の2人が実権を握った。

織田信長の時代は、まだ天下統一できておらず、戦国時代の延長色が強かった。一方で織田領内では、近世城下町の整備や兵農分離など、近世色が強くなっていった。豊臣秀吉の時代に天下統一され、統一国家として整備されつつあったが、朝鮮出兵もあり戦乱は続いていた。豊臣秀吉の死後、豊臣家中の文官系と武官系の家来が対立。徳川家康が豊臣武官系を取り込み、関ケ原の戦いで上杉・毛利・島津と組んだ豊臣文官系の軍を破り、事実上天下を乗っ取る形となった。

名称[編集]

織田信長の晩年の居城安土城、豊臣秀吉の晩年の居城桃山城から。実際、安土と桃山が国の中心であった期間は短く、「岐阜安土大坂聚楽第桃山時代」が本来は相応しい呼び方であるが、長すぎる。

政治体制[編集]

全国的に検地（太閤検地）が行われ、各地の石高が明確になった。

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社会[編集]

全国に近世城下町が誕生した。それまでの城は、軍事専用の要塞に近かったが、この頃から軍事拠点かつ行政拠点、領主の居城を兼ねる大規模な城郭ができた。兵農分離が進み、武士層は城の周りに住む様になった他、城下町は商業の拠点にもなり、城下町が大名の領土における最大の都市となっていった。

江戸、大坂も、安土桃山時代に築城され、都市が誕生し、江戸時代に世界屈指の大都市となっていった。京都は歴史こそ古いが、戦国時代は大部分が荒廃し小さな町となってしまったものを、豊臣秀吉の都市改造により再び世界屈指の大都市に復活することとなった。

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宗教・文化[編集]

戦国時代末期から、キリスト教が日本に入ってきている。織田信長は、自分に逆らわない限りにおいて布教・信教の自由を認めた。しかし豊臣秀吉の時代に、少しずつポルトガルの浸食がキリシタン大名領に見られたことにより、バテレン追放令が出され、キリスト教の普及は以降抑制する方向となった。江戸時代に、キリスト教は禁止される。

また、千利休によってわび茶が完成したのも安土桃山時代である。

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