大道寺発専

大道寺 発専（だいどうじ ほっせん、生没年不詳）は、戦国時代の武将で、後北条氏の家臣。通称は太郎（たろう）。子に盛昌。諱は重時（しげとき）か。

略歴

大道寺氏は山城国宇治田原の出身とされ、北条早雲に仕えた重臣。発専より前のことは不詳。出自は藤原氏説、平氏説、山背宿禰の後裔説がある。

発専は小田原城で戦死したとされる。早雲の小田原城攻略は明応9年（1500年）から文亀元年（1501年）とされるので、その頃の死去と推定される。

逸話

北条早雲には6人の戦友がいたが、その中の1人がこの発専であった。早雲や発専ら7名は「もし我々のうち、誰かが出世したならば残りの6名はその1人に仕えて盛り立てて行こう」と誓い合った。その中で出世した早雲は、6人の戦友に支えられて後北条家の基礎を築き、大道寺家をはじめとする6家は御由緒六家に列して後北条家を歴代にわたって支えたという。

関連項目

• 新九郎、奔る! - ゆうきまさみの漫画。主人公の伊勢新九郎盛時とは、母が姉妹である従兄弟であり、また乳兄弟でもある。

参考文献

• 『戦国北条家一族事典』 戎光祥出版・黒田基樹。2018年