堀智晴
ナビゲーションに移動
検索に移動
堀 智晴(ほり ともはる、1947年 - )は、保育・教育学者。元大阪市立大学大学院教授[1]。
経歴・人物[編集]
三重県四日市市生まれ[1]。1970年東京教育大学教育学部卒業、1974年東京教育大学大学院教育研究科博士課程中退。大阪市立大学生活科学部講師[2]、助教授、大学院生活科学研究科助教授[3]、教授[4]、常磐会学園大学国際こども教育学部教授、学部長を歴任。大阪市人権施策推進審議会委員[5]、「平野区のこどもたちを元気にする会議」委員[6]。2014年にインクルーシブ(共生)教育研究所を設立、所長[7]。
専門はインクルーシヴ教育、障害者福祉、人権保育・教育。障害のある子どもの保育・教育についての実践研究をした[8]。
堀正嗣は、堀智晴の研究や宮崎隆太郎の授業創造の実践を、共生教育の実践理論構築の取り組みとして注目すべきものだと評した[9]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『障害のある子の保育・教育――特別支援教育でなくインクルーシヴ教育へ』 明石書店、2004年
- 『保育実践研究の方法――障害のある子どもの保育に学ぶ』 川島書店、2004年
共著[編集]
- 『子どもの権利と幼児教育――幼児の教育とはなにか』 小川博久、下山田裕彦、林信二郎、阿部真美子共著、川島書店、1976年
- 『「障害児」保育の現在――共生保育をもとめて』 曽和信一、堀正嗣、山下栄一共著、柘植書房、1983年
- 『「養護学校」の行方――義務化10年目の検証』 藤田弘子、松島恭子、要田洋江共著、ミネルヴァ書房、1990年
編著[編集]
- 『「障害児」共生保育の展開』 曽和信一、堀正嗣、山下栄一共編著、柘植書房、1986年
- 『現代の親子関係と家庭教育――幸福で自主的な子を育てるために』 堀真一郎、丹下庄一共編著、文化書房博文社、1987年
- 『ちがうからこそ豊かに学びあえる――特別支援教育からインクルーシヴ教育へ』 明治図書出版、2004年
- 『障害児保育の理論と実践――インクルーシブ保育の実現に向けて』 橋本好市共編著、ミネルヴァ書房、2010年
- 『ソーシャルインクルージョンのための障害児保育』 橋本好市、直島正樹編著、ミネルヴァ書房、2014年
訳書[編集]
- 『ユネスコがめざす教育――1人ひとりを大切にした学級経営(3分冊)』 ユネスコ監修、落合俊郎、大屋幸子共訳、田研出版、1997年
分担執筆[編集]
- 乳幼児発達研究所編 『就学時健康診断は子どものため?』 乳幼児発達研究所(子育てブックレット)、1990年
- 日本家政学会編 『子どもの発達と社会生活』 朝倉書店(家政学シリーズ)、1992年
- 解放教育研究所編 『解放教育のグローバリゼーション』 明治図書、1997年
- 徳田茂編著 『いろんな子がいるからおもしろい』 青樹社、2000年
- 畠中宗一編 『自立と甘えの社会学』 世界思想社(Sekaishiso seminar)、2002年
- 日教組インクルーシヴ教育推進検討委員会著、嶺井正也、田中禎憲編 『どうする特別支援教育――学校が変わる!?』 アドバンテージサーバー、2004年
- 日本保育学会編 『保育学講座 1 保育学とは――問いと成り立ち』 東京大学出版会、2016年
- 石部元雄、上田征三、高橋実、柳本雄次編 『よくわかる障害児教育 第4版』 ミネルヴァ書房(やわらかアカデミズム・「わかる」シリーズ)、2020年
出典[編集]
- ↑ a b 『ソーシャルインクルージョンのための障害児保育』編著者紹介
- ↑ 『「養護学校」の行方』著者紹介
- ↑ 堀智晴 KAKEN
- ↑ 『障害児保育の理論と実践――インクルーシブ保育の実現に向けて』編著者紹介
- ↑ “人権ナビゲーションマガジン Vol.6(PDF)”. 大阪市市民局ダイバーシティ推進室 (2013年10月16日).
- ↑ “平野区のこどもたちを元気にする会議 委員構成(PDF)”. 大阪市 (2014年3月18日).
- ↑ イベント情報 インクルーシブ(共生)教育研究所 発足記念シンポジウム 障害者問題を考える兵庫県連絡会議(2014年10月2日)
- ↑ 『障害のある子の保育・教育――特別支援教育でなくインクルーシヴ教育へ』
- ↑ 堀正嗣『障害児教育とノーマライゼーション――「共に生きる教育」をもとめて』明石書店、1998年、143-144頁