国森家住宅
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国森家住宅(くにもりけじゅうたく)とは、山口県柳井市柳井津金屋467に存在する国指定の重要文化財である。
概要[編集]
柳井津は江戸時代に岩国藩が支配していた頃、商業都市として大いに繁栄した。国森家は元を守田家といい、江戸時代中期の明和年間(1764年から1772年)に現在住宅があるところに居住し、手絞り灯油や鬢灯油などの製造・販売などで財を成した豪商である。
建物は恐らく明和年間の建築と見られ、間口4間半、奥行7間半、2階建て、入母屋造、妻入の前後に半間の庇を設けた形式で、屋根は本瓦葺き、全体は土蔵造り、1階正面に1本引きの土戸を立てているなど、火災に対する配慮が大きい建築様式となっている。生活や商売のために各所に工夫が成されている興味深い建物である。
昭和49年(1974年)、近世商家の典型として重要文化財に指定された。昭和58年(1983年)から昭和59年(1984年)にかけては半解体修理が行われて、当時の姿に復元がなされた。