喜多家住宅
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喜多家住宅(きたけじゅうたく)とは、石川県野々市市本町3-8-11に存在する民家で、国の重要文化財である。
概要[編集]
江戸時代中期の元禄年間、つまり第5代征夷大将軍・徳川綱吉の時代から歴代に渡って種油屋を生業としていた喜多家の住宅である。この住宅は宝暦大火があった宝暦9年(1759年)以降の建造物と推定されている。その頃の喜多家住宅は明治24年(1891年)の火災で焼失したが、その再建に当たって現在の建物を金沢市材木町から移転した。建物は瓦葺の2階建てで、玄関の大戸に連なる通り庭、紅殻塗りの木むしこなど、城下町の商家としての面影を現在に伝えている。
昭和46年(1971年)に主屋と道具蔵が国の重要文化財に指定され、令和元年(2019年)には作業場、酒蔵、前蔵、貯蔵庫、土地、麹室、精米所、 米置場が追加指定された[1][2]。
なお、喜多家には加賀藩の初代藩主・前田利長とその異母弟で第2代藩主の前田利常の書状が収蔵されており、こちらも文化財の指定を受けている。