ウニタ書店 (名古屋市)
(名古屋ウニタから転送)
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ウニタ書店(ウニタしょてん)は、愛知県名古屋市千種区の今池にある人文・社会科学系の書店。商号は株式会社ユニテ。ユニテ名義で出版活動を行っている。
概要[編集]
人文書・社会科学書を中心にした硬派の品揃えで知られる書店。新左翼党派の機関紙誌や同人誌を取り扱っていることでも知られる。1969年開店[1]。店名は東京・神田にあった新左翼系書店・ウニタ書舗からとられたもので[1]、吉祥寺や大阪などにも同書舗から店名をとったウニタと称する書店が存在した[2]。出版も手掛けるため1979年12月6日に株式会社ユニテを設立し[1][3]、廣松渉『新左翼運動の射程』(1981年)や『生態史観と唯物史観』(1986年)、尾崎孝之『ブランショという文学』(2009年)などといった思想書を刊行している。地方・小出版流通センターのホームページでは「社会科学専門版元」と紹介されている[4]。
1987年に刊行されたムックによると、名古屋ウニタ書店は中型書店ながら独自のカテゴリーで棚組みをしていることで知られていた。当時店主だった竹内真一は、各分野の中心的な人物の著書をメインに置き、これに近い人物、反対している人物の本と配架していくことが秘訣だと語っている[5]。竹内は「名古屋シネマテーク」の設立時から理事を務める人物で[6]、同じく名古屋にある「ちくさ正文館書店」の名物店長・古田一晴のインタビュー本にも言及がある[7]。
2019年夏、ビル改築に伴い新今池ビルから今池スタービルに移転した[1]。
屋号[編集]
公式サイトなどでは屋号を「人文書籍ウニタ書店」と表記している[8][9]。屋号は「人文書籍 ウニタ書店」[3]、「名古屋・ウニタ」[10]、「名古屋ウニタ」[11]、「名古屋ウニタ書店」[12]等とも表記される。
アクセス等[編集]
2019/8/10まで[編集]
- 所在地:愛知県名古屋市千種区内山3-33-8 新今池ビル2F
- アクセス:名古屋市営地下鉄東山線・桜通線の今池駅12番出口からすぐ。
- 同じフロアに「今池劇場」「今池名画劇場」という映画館があったが、1997年に閉館した。
2019/8/30から[編集]
出典[編集]
- ↑ a b c d 「ウニタ書店、硬派に50年 流行作家やコミックに頼らず」『朝日新聞』2020年11月4日付
- ↑ 高沢皓司「ウニタ書舗」、戦後革命運動事典編集委員会編『戦後革命運動事典』新泉社、1985年、30頁
- ↑ a b 会社概要 人文書籍ウニタ書店(2013年5月6日時点のアーカイブ)
- ↑ 新規取引出版社 地方・小出版流通センター
- ↑ アスキー書籍編集部編『書斎SUPER整理術 本棚の本』アスキー、1987年
- ↑ 「ひと風土記 名古屋シネマテーク」中部讀賣新聞 マイ・タウン 85/8/29掲載
- ↑ 古田一晴『名古屋とちくさ正文館』論創社、2014年
- ↑ 人文書籍ウニタ書店
- ↑ ショップリスト 今池商店街公式ホームページ
- ↑ 愛知県書店検索 名古屋・ウニタ 愛知県書店商業組合
- ↑ 取扱い書店 図書新聞
- ↑ オルタ販売店 PARC NPO法人アジア太平洋資料センター