ウニタ書店 (武蔵野市)

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

ウニタ書店(ウニタしょてん)は、東京吉祥寺の中道通りにあった書店[1][2]ウニタ書房とも[2]

創業者の藤野興一は1941年鳥取県生まれ。同志社大学で学生運動、全電通で労働運動に参加していたが、70年で行き詰まり、もう一度労働運動をやり直そうと上京した。長女が生まれたが、教員で組合運動をしていた妻もいつ解雇されるかわからず、食べていくために吉祥寺でウニタ書店を始めた。屋号は神田にあった新左翼系書店・ウニタ書舗から取られた。藤野は1976年に帰郷して実家の「鳥取こども学園」の児童指導員となったが[3]、その後もウニタ書店は営業を続けた。

左翼文献[4]や『ガロ』を出している青林堂のマンガ単行本を多数置いていた[2]三鷹市出身の漫画家・久住昌之(1958-)は少年時代につげ義春の本を買ったと語っている[2]。エコノミストの吉崎達彦(1960-)は大学時代「サヨクの先輩」が「吉祥寺のウニタに行くと、公安の尾行が付くんだよな」と言っていたのを聞いたという[5]。女優の片桐はいり(1963-)は成蹊大学に通っていたとき「ウニタ書店っていう強烈な古書店」によく行ったと語っている[1]

脚注[編集]

関連項目[編集]