北海道駒ヶ岳
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北海道駒ヶ岳(ほっかいどうこまがだけ)は、北海道の渡島半島(おしまはんとう)にある活火山[1]。付近に函館市がある[2]。
概要[編集]
火山活動[編集]
10万年前より以前に活動を開始した成層火山で、約4万年前までに概ね現在の姿になった[1]。2016年現在までに3回の噴火活動があり、複数回の山体崩壊を伴う爆発的噴火を繰り返している[1]。
歴史上の北海道駒ヶ岳噴火による影響は主に以下の3件の噴火に依り、人的被害は700名以上に及ぶ[3]。
- 1640年7月30日(旧暦・寛永17年6月13日)- 山体崩壊に伴う岩屑なだれが内浦湾に流入し、津波が発生。溺死者700名以上、船舶100余隻に被害[4][5]。
- 1856年9月25日(旧暦・安政3年8月27日)- 噴石により死者2名、火砕流により19ないし27人の犠牲者[6]。
- 1929年(昭和4年) - 6月17日、降下火砕物により家屋全半壊1,915棟、死者2名、負傷者4名、家畜被害136頭、家屋損壊1,915棟[6]。噴出量5億km3で20世紀以降では桜島に次ぐ[7]。
登山[編集]
登山に際しては登山出来る期間と時間が制限されており、毎年6月1日より10月31日の期間内で午前9時 - 午後3時までとなっており、午後3時までには下山が完了していなければならない[8]。冬場は降雪状況によって閉山されることもあり、天気予報に注意して向かった方が良い。──現地到着時点で現地民に「今日は登れないよ、何しに来たの?」と言われても困るだろう?
登山道は赤井川登山道入口ゲートより入り、標高900mの「馬ノ背」地点までのみ可能で、その他にも登山道は存在するが全て閉鎖しており赤井川口以外を利用することは出来ない[8]。なお、標高約500m地点にある6合目広場までは車で登坂することが出来る[8]。
万が一、登山中に噴火が発生した場合は6合目広場にあるサイレンを鳴らして警告を行うため、サイレンが聞こえたら速やかに下山することが求められる[8]。
1998年の噴火によって入山が全面禁止された過去があり、これは2010年の規制緩和まで続いた[8]。
関連項目[編集]
- 内浦湾 - 別名の「噴火湾」は駒ヶ岳が由来とされる。
脚注[編集]
参考文献[編集]
- “北海道駒ヶ岳ほっかいどうこまがたけHokkaido-Komagatake(北海道)【常時観測火山】”. 気象庁、2018年4月28日確認。
- “北海道駒ヶ岳に登山(入山)される方へ ー必ずお読みくださいー”. 北海道森町防災交通課. (2014年10月23日)
- “北海道駒ケ岳の入山(登山)規制について”. 北海道森林管理局. (2008年)
- “火山噴火の歴史”. 北海道茅部郡鹿部町
- “解説-北海道駒ヶ岳 (ほっかいどうこまがたけ)-”. 消防防災博物館、2018年3月22日確認。
- “「広域的な火山防災対策に係る検討会」(第1回)【大規模火山災害とは】(PDF)”. 内閣府(2012年8月3日)、2015年5月2日確認。
- “エピローグ 御嶽山の教訓 噴火の歴史を生かす”. 日本経済新聞社、2018年4月28日確認。
- “噴火に備える(長期予知)Long-term prediction(PDF)”. 群馬大学、2018年4月28日確認。
- “主な火山災害年表(PDF)”. 気象庁、2018年4月28日確認。
- “北海道駒ヶ岳 有史以降の火山活動”. 気象庁、2018年4月28日確認。
- “初心者にもオススメ!渡島半島の秀峰「北海道駒ケ岳」登山”. Travel.jp(2014年7月28日)、2018年4月28日確認。