大学入学共通テスト

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大学入学共通テスト(だいがくにゅうがくきょうつう - )とは、2021年1月から実施の大学入学者選抜に用いられている共通テスト。

概要[編集]

2020年度から現行の大学入試センター試験の後継として導入のテスト。実施母体は旧来と同じく(独法)大学入試センター

変化の激しいグローバル社会で活躍する人材の育成を掲げる大学入試改革の一環として導入され、従来のセンター試験で問われてきた知識だけでなく思考力や判断力、表現力を問うことを目指しているものである。

受験資格[編集]

詳細は「大学受験#受験資格」を参照

実施内容[編集]

国語[編集]

国語では現代文において、マークシート式問題に加えて記述式問題が導入される予定だったが、採点に対する不透明性などの問題から、全問マークシート式という従前のセンター試験と同様の方式となった。

数学[編集]

数学では数学Iの出題範囲において、マークシート式問題に加えて記述式問題が導入される予定だったが、採点に対する不透明性などの問題から、全問マークシート式という従前のセンター試験と同様の方式となった。
なお、数学①(数学Ⅰ・ⅠA)では試験時間が70分に変更された。また、数学(2)では簿記・会計、情報関係基礎も選択可能である。

外国語[編集]

英語[編集]

英語では、従来のセンター試験で出題してきた「読む、聞く」に加え、「話す、書く」を含めた4技能の評価が求められていた。特に「話す」に関しては大規模な一斉試験の実施が事実上不可能である。
そのため、英語については共通テストによる一斉試験ではなく、TOEICなど民間の資格・検定試験を活用することを予定していた。
しかし、民間の試験を利用するとなると各種試験の難易度の差であったり、都市部と地方(特に離島・山間部)における試験会場設置や受験生の交通費負担の差などがあるため、入試として保たれるべきである公平性に問題があるという指摘がなされた。
そのため、結局従前通りマークシート式の試験のみが利用されることとなった。ただし、センター試験時代にあった発音・アクセント問題や文法事項を直接的に問う問題はなくなり、「英語(筆記)」から「英語(リーディング)」へと試験内容が変更された。
また、センター試験では筆記200点満点リスニング50点満点という設定だったものがリスニングリーディング共に100点満点へと変更され、見かけ上は4技能を意識している配点になったと言える。

英語以外[編集]

英語以外に、ドイツ語フランス語中国語韓国語が選択可能。英語以外はリスニング・リーディングは課されない。
なお、隣国のロシア語や一部自治体で家庭ゴミ案内等に使われるポルトガル語スペイン語は、2024年現在も選択科目に採用されていない。

その他の教科・科目[編集]

引き続き出題されるマークシート式問題については、誘導問題の改善や教科の枠を超えた融合問題、正解が複数ある問題など、思考力や判断力をより重視できるよう作問が見直されている。

2025年(2024年度)実施分から情報が出題科目に加わる予定。

また、2025年実施分に限り、地理歴史・公民、数学で旧課程科目の問題が出題され、情報でも旧課程履修者に配慮した出題がされる。

関連項目[編集]