全 紀(ぜん き、? - 258年)は、中国の三国時代の呉の武将・政治家。父は全尚。
呉の第2代皇帝・孫亮が孫綝の専横を憎んで誅殺の詔を全紀に託し、全紀は父にその計画を相談したが、父が機密を妻、つまり全紀の母に漏らしてしまう[1]。母は孫綝の従姉だったため、その母は孫綝に密告してしまい、計画は失敗して孫綝の反撃を受け、全紀は父の愚かさを恥じて自殺した(『江表伝』)。
『三国志演義』ではほぼ史実どおりだが、最期に関しては自殺ではなく一族皆殺しに変更されている。