池田祥子
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池田 祥子(いけだ さちこ、1943年[1] - )は、教育学者。元こども教育宝仙大学学長。NPO法人保育:子育てアドバイザー協会監事[2]。旧制は伊藤[3][4]。専門は幼児教育・保育制度論、ジェンダー関係論[5]。
経歴[編集]
北九州小倉生まれ。1965年お茶の水女子大学文教育学部教育学科卒業。1971年東京大学大学院教育学研究科教育学専攻博士課程中途退学、東京文化短期大学勤務。千葉明徳短期大学勤務[1]、東京立正短期大学教授、宝仙学園短期大学保育学科教授を経て[6]、2009年4月~2013年3月こども教育宝仙大学こども教育学部幼児教育学科教授・学長[7]。第三次[8]、第四次『現代の理論』編集委員[3]。
業績[編集]
1965年5月に東大大学院に入学し持田栄一の指導を受け、1968年5月から11月まで構造改革派系の論壇誌『現代の理論』に持田、安藤紀典、岡村達雄との共同研究「教育計画」を連載した[4]。当時、日教組や多くの教育学者らは「教育に経済は介入してはならない」という「国民教育論」を展開していたが、持田栄一、岡村達雄、玉田勝郎、安藤紀典、池田祥子、村田栄一らはマルクス『資本論』に依拠しながら公教育の国家のイデオロギー支配、労働力商品の再生産機能を強調して「国民教育論」批判を展開した[3]。その後、教育行政研究から幼児教育、保育制度、ジェンダー論の研究に移行した。
著書[編集]
単著[編集]
- 『「女」「母」それぞれの神話――子産み・子育て・家族の場から』 明石書店、1990年
- 『三匹の羊――歌集』 稲妻社、2003年
- 『続 三匹の羊――歌集』 現代短歌社、2015年
共編著[編集]
- 『「女の時代」を旅する――フェミニズム1990』 金井淑子、加納実紀代、山崎カヲル、中村陽一、渡辺由美子共編、ユック舎、1990年
- 『「少産化時代」を生きる――フェミニズム1991』 金井淑子、中村陽一、山崎カヲル共編、ユック舎、1992年
- 『性のゆらぎを見つめる――フェミニズム1992』 内山美根子、片山和子、金井淑子、中村陽一、山崎カヲル、渡辺由美子共編、ユック舎、1992年
- 『戦後保育50年史 証言と未来予測 第4巻 保育制度改革構想』 友松諦道共編著、栄光教育文化研究所、1997年
- 『戦後保育50年史 第4巻 保育制度改革構想』 友松諦道共編著、日本図書センター、2014年
- 『「生理」――性差を考える』 ロゴス社、1999年
脚注[編集]
- ↑ a b 池田祥子「全共闘・新左翼とウーマン・リブ」、渡辺一衛、塩川喜信、大藪龍介編著『新左翼運動40年の光と影』新泉社、1999年、152頁
- ↑ NPO法人保育:子育てアドバイザー協会役員名簿 2018年5月26日現在 NPO法人保育:子育てアドバイザー協会
- ↑ a b c 池田祥子「高校全入運動と大衆教育社会の到来-戦後教育を問う(その5)」『現代の理論』第10号(2016年11月1日)
- ↑ a b 稲井智義「持田栄一の幼児教育制度論:ルンビニー学園における実践の「共有化」との関わりに着目して」『幼児教育史研究』11号、2016年、16-31頁
- ↑ 池田 祥子 こども教育宝仙大学
- ↑ 池田祥子 arsvi.com
- ↑ 池田 祥子 - 研究者 researchmap
- ↑ 現代の理論 05秋[Vol.5] 明石書店