上杉聰彦
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上杉 聰彦(うえすぎ さとひこ、1922年 - 2001年)は、翻訳家。
人物[編集]
東京都清瀬市にあった国立結核療養所の元患者。1950年代に清瀬に引っ越してきた石堂清倫の仕事の協力者になり、「グラムシの徒」になった[1]。社会主義革新運動会員[2]。
1979年に江夏美千穂とともにフランス語版『資本論』の翻訳を刊行した。底本は1873年にモーリス・ラシャトルから刊行されたジョセフ・ロイ訳[3]。
父は法学者の上杉慎吉[1]。兄に統計学者の上杉正一郎(1912年~1990年)、社会科学者の上杉重二郎(1914年~?)がいる。
著書[編集]
- 『私の翻訳記録』(上杉ゆりか、2003年)
訳書[編集]
- マルチェッラ・フェルラーラ、マウリツィオ・フェルラーラ『トリアッティとの対話(上・下)』(石堂清倫共訳、三一書房[さんいち・らいぶらり]、1961年)
- アントニオ・グラムシ『愛と思想と人間と――獄中からの手紙』(合同出版社、1962年)
- アンリ・クロード『ドゴール体制と大資本』(東京経済大学産業貿易研究所[研究叢書]、1965年)
- アンリ・クロード『フランスの独占資本――ドゴールの経済的基盤』(牧野純夫共訳、法政大学出版局、1968年)
- アンドレ・ゴルツ『困難な革命』(合同出版、1969年 )
- マックス・ネットラウ『ネットラウ』(三一書房[アナキズム叢書]、1970年)
- ジャン・ジーグレル『驚くべきスイス銀行――多国籍企業を含めて』(竹内書店新社、1977年)
- アントニオ・グラムシ『グラムシ=獄中からの手紙』(合同出版[合同叢書]、1978年)
- カール・マルクス『フランス語版資本論(上・下)』(江夏美千穂共訳、法政大学出版局[経済学古典選書]、1979年)
- アルド・ナトーリ『アンティゴネと囚われ人――グラムシの人生のために闘ったタチャーナ・シュフト』(御茶の水書房、1995年)
- アンドレ・ヌリス『フランの歴史』(白水社[文庫クセジュ]、1971年)
分担執筆[編集]
- アジア経済研究所編『独立以前のアルジエリアの経済構造について――付サハラ』(アジア経済研究所[昭和37産業構造]、1963年)
- 藤田弘二編『アフリカ経済の諸問題』(アジア経済研究所[研究参考資料]、1964年)
- 藤田弘二編『アフリカ諸国の経済開発』(アジア経済研究所[研究参考資料]、1966年)
- 竹村民郎編『経済学批判への契機』(三一書房、1974年)
分担翻訳[編集]
- 井汲卓一編『国家独占資本主義』(大月書店[現代資本主義叢書]、1958年)
- 井汲卓一編『EECの構造と展望』(合同出版社、1962年)
- アントニオ・グラムシ著、石堂清倫、前野良編訳『現代の君主』(青木書店[青木文庫]、1964年)
- アントニオ・グラムシ著、石堂清倫編『グラムシ問題別選集 4 ファシズムと共産主義』(現代の理論社、1972年)