一国二制度
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一国二制度(いっこくにせいど)とは、一国内で、一定期間、異なる2つの経済体制を併存させる制度のことである。 現在は社会主義の中華人民共和国独特の体制となっている。
概要[編集]
中華人民共和国は1997年7月1日にイギリスから香港が返還され、1999年12月20日にはポルトガルからマカオが返還されたが、その際にこの両地域に対して「特別行政区」と位置づけて一国二制度を適用した。
全国人民代表大会(全人代)が定めた憲法にあたる香港基本法は、1984年の中英共同宣言に基づいて返還後も50年間[注 1]は資本主義(西欧型自由主義)を維持し、高度の自治を認めると規定して、言論や集会の自由を約束していた。ただし、一方で外交や防衛は中華人民共和国政府が担うとしている。政治改革などの重要案件は中国の承認が必要と定められている。これらは元々、台湾との統一政策のひとつとして構想されていたものである。
関連項目[編集]
- 特別行政区
- 香港の政治
- マカオの政治
- 高麗民主連邦共和国 – 北朝鮮が1980年に提唱した一国家・二制度による南北統一構想。
- 新義州特別行政区 - 北朝鮮で50年間の立法・司法・行政の自治が約束された行政区。
- 米国-香港政策法
- 共同主権
- 連戦 - 邦聯制を掲げた。中華連邦主義も参照。
- 呉伯雄 - 一国両区を掲げた。
- 保護する責任(Responsibility to Protect)
- 2019年-2020年香港民主化デモ - 香港の「一国二制度」が損なわれるのではという疑念から2019年から行われているデモ
- 社会主義市場経済