一国二制度
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一国二制度(いっこくにせいど)とは、社会主義の中華人民共和国において、資本主義を併存させる制度のことである。中華人民共和国は1997年にイギリスから香港が返還され、1999年にはポルトガルがマカオから返還されたが、その際にこの両地域に対して「特別行政区」と位置づけて一国二制度を適用した。全国人民代表大会(全人代)が定めた憲法にあたる香港基本法は、1984年の中英共同宣言に基づいて返還後も50年間は資本主義を維持し、高度の自治を認めると規定して、言論や集会の自由を約束していた。ただし、一方で外交や防衛は中華人民共和国政府が担うとしている。政治改革などの重要案件は中国の承認が必要と定められている。これらは元々、台湾との統一政策のひとつとして構想されていたものである。