ワンス・アポン・ア・タイム三部作

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ワンス・アポン・ア・タイム三部作英語Once Upon a Time trilogy)は、セルジオ・レオーネ監督、エンニオ・モリコーネ音楽の映画3作品『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』(1968年)、『夕陽のギャングたち』(1971年)、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(1984年)の通称。昔々三部作[1]アメリカ3部作[2]ドイツ語:Amerika-Trilogie、中国語:美国三部曲)とも呼ばれる[3]。日本国外では時間3部作(イタリア語:Trilogia del tempo、フランス語:Trilogie du temps)とも呼ばれる[4]

レオーネが『荒野の用心棒』(1964年)、『夕陽のガンマン』(1965年)、『続・夕陽のガンマン』(1966年)のドル三部作に続いて発表した作品群。3作品の間にストーリーや登場人物の繋がりはないが、3作品ともガンマンやギャングを通してアメリカの歴史を叙情詩的に描いている。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』は西部開拓時代を舞台とした西部劇。これまでの典型的なマカロニ・ウエスタンの作風を変え、伝統的なハリウッド製西部劇に近い作風となっている。『夕陽のギャングたち』はメキシコ革命を舞台とした西部劇。3部作の中で本作のみ「Once Upon a Time...」というタイトルがついていない。当初レオーネは『Once Upon a Time... the Revolution』というタイトルを考えていたが、ベルナルド・ベルトルッチ監督の『革命前夜』(英題:Before the Revolution)と紛らわしく断念したためである。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』は禁酒法時代のユダヤ系ギャングを描いたギャング映画。レオーネが初めて挑戦したジャンルであるにも関わらず、『ゴッドファーザー』(1972年)、『スカーフェイス』(1983年)、『グッドフェローズ』(1990年)、『レザボア・ドッグス』(1992年)などと並ぶギャング映画の傑作として知られる。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト
夕陽のギャングたち
  • 伊題:Giù la testa(頭を伏せろ)
  • 脚本:セルジオ・レオーネ、ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ、セルジオ・ドナティ
  • 出演:ロッド・スタイガージェームズ・コバーンロモロ・ヴァリほか
  • 上映時間:157分
  • 製作国:イタリア、スペイン、アメリカ合衆国
  • 公開日:イタリア:1971年10月29日、日本:1972年4月22日、アメリカ:1972年6月28日
  • 備考:イギリス版のタイトルは『A Fistful of Dynamite』(こぶし一杯のダイナマイト)。アメリカ版のタイトルは『Duck, You Sucker』(頭を伏せろ、バカ野郎)だったが、興行収入が悪かったため、後にイギリス版のタイトルに変更された。フランス版のタイトルは『Il était une fois la révolution』(昔々、革命が…)[5][1]
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ

出典[編集]