レールバス
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レールバスとは、レールの上を走る小型の鉄道車両である。
概要[編集]
輸送量の少ない路線に小型の車両を導入して、少ない経費で運行しようという考えなどで作られた。
国鉄が最初に導入したものの、総括制御対応としなかったため、ラッシュ時に問題が生じて、1960年代に廃車となった。国鉄はこれに懲りたのか、従来の車両の方がいいと判断し、モータリゼーション進行で鉄道旅客輸送量がレールバス導入時より減少した線区が生じても「重すぎて引張性能が悪い」と評されたキハ40のような気動車が一律で導入され、レールバスは省みられなかった。
一方、1982年に富士重工業(現・SUBARU)がバスボディを活用した4軸車のLE-Carを試作し、それが国鉄からの整理対象となっていた特定地方交通線の沿線自治体から注目されて、1980年代後半に国鉄から転換された第三セクター鉄道や名鉄や近江鉄道の閑散区間に導入された。
しかし、軽量過ぎる故に踏切鳴動などで問題があり、バス並みに車体の老朽化も早く進行したため、徐々に発展モデルのLE-DCや新潟鐵工所のNDCといった軽快気動車にシフトしていった。
現在は紀州鉄道に元北条鉄道車が在籍しているが休車状態である。
前史[編集]
1920年代、地方鉄道の輸送量が減少したため、ガソリンエンジンで走行する小型の車両を導入する試みがあり、根室拓殖鉄道や北海道の殖民軌道では実際にトラックのタイヤを鉄輪に換装した格好で木造の車体を取り付け、転車台での反転が必要な単端式気動車が投入された。
初代レールバス[編集]
国鉄キハ01・02・03形と羽幌炭鉱鉄道キハ11、および南部縦貫鉄道キハ100に採用された。南部縦貫鉄道で唯一生き残りのように1990年代まで運行され、自動車のようなギアチェンジを行う機械式気動車として知られた。