レガシーデバイス
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レガシーデバイス(legacy device)とは、かつて広く普及したものの、技術の進歩などに伴って主流でなくなったデバイスのこと。スバル・レガシィのデバイスではない。
概要[編集]
何をもってレガシーデバイスとするかは時代や人によって差異があるものの、「現在主流でなはいデバイス」が該当することが多い。完全に使用されなくなったものから、細々と使われ続けるものもある。かつてはドライブが搭載されていないパソコンを探すのが難しいほどだったフロッピーディスクは近年のレガシーデバイスの代表格ともされる。
レガシーデバイスを細分化し、レガシーインターフェースやレガシーポート、レガシーハードウェアなどに分類することもある。ドライブについてレガシードライブという場合もある。スバル・レガシィでドライブすることではない。
これらのデバイスを包括し、システム全体を指してレガシーシステムと称することもある。オペレーティングシステムについては、サポートが終了した製品を指してレガシーOSとすることもある。
レガシーデバイスは機器の入替やデータ移送などで解決できることが多いが、レガシーシステムはソフトウェアや扱うオペレーター、メンテナンスなど影響が広範囲にわたるため容易に置き換える事ができない問題がある。特に長い期間改良・改修を受け続けたシステムが結果的にブラックボックス化してしまっている例もある。
レガシーデバイスの例[編集]
- IEEE1394 - MiniDVやiPodに使われていた。
- パラレルATA - シリアルATAの登場により置き換えられていった。なお、なお、パラレルATAという言葉はシリアル通信を行うシリアルATAが出現したことによるレトロニムであり、正式名称ではない。
- PD - カートリッジにCDが入ったような見た目の記録媒体。後年にDVD-RAMが同様のカートリッジに入っていたが、後にカートリッジの無いDVD-RAMや、別のリライタブルディスクであるDVD-RWが主流となった。
- フロッピーディスク - ワープロも含め広く普及していた。
- ZIP(磁気ディスク) - 日本ではMOが普及していたためか全く広まらなかった。圧縮形式のZIPとは関係がない。
- 光磁気ディスク - かつての大容量メディアの代表格。フロッピーのような感覚で扱うことができ、かつ100MBを超える容量があったため普及していた。なお、かつて音楽用として普及したMDも録音用は同じ光磁気ディスクである。音楽用としてはこちらもレガシーデバイスである。
- カセットテープ - 少なくともパソコンで、個人用としてデータを記録するために使用している人はかなり少ない。LTOなどのバックアップ用メディアとしての需要はあるものの、自治体や企業などがほとんどである(なお、カセットテープというよりは磁気テープということが多い)。
- 真空管 - 半導体に置き換えられて、電子デバイスとしてはレガシー化したが、マイクロフォンなどで見直されつつある。
その他[編集]
- 個人レベルの場合、使用しているデバイスがレガシーデバイス化した場合、可能な限り早く現行メディアにデータを移送したほうが良い。レガシーデバイス化してしばらくすると状態のいいドライブの確保が難しく、データの読み出しが物理的にできなくなることもあるためである。
- ある意味オワコンと似たニュアンスを持つ言葉である。
- レトロニムと混同されやすいが、既存の言葉に対して再命名したのがレトロニムなのに対し、既存のデバイスを再分類したのがレガシーデバイスである。よって、一部を除き(パラレルATAなど)、レガシーデバイスの一つを指してレトロニムというのは正しくない。
- Windowsでは「レガシ デバイス」や「レガシ ハードウェア」などと表記される。
関連項目[編集]
- フロッピーディスク - 比較的新しいレガシーデバイス。
- USBフラッシュメモリ - 普及によりフロッピーディスクのレガシーデバイス化の原因の一つとなる。
- オワコン