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ブラックボックス

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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ブラックボックスとは、機能や使い方のみだけわかっていて、動作原理のわからない装置や機構の概念である。
転じて、内部機構を見ることができないよう密閉・隠匿された装置やシステムも指す。

概要[編集]

内部の動作原理や構造を理解しせずに、外部から見た入力と出力の関係だけを知っていれば利用する事のできる装置や機構の概念である。
ソフトウェア電気回路機械生物的な系などについて用いられる。
一般消費者にとって、今日の工業製品の大半はブラックボックスだと言える。つまり詳細な仕組みや構造を知らないで、その効果を利用できる。
また、工学においてもブラックボックスは多々登場する。これは工学が動作するかに重きを置いているためであり、きちんと動くならば必要以上に中身の詳細を追求しない点による。

ブラックボックス化[編集]

意図せずに前時代の技術ロストテクノロジー化する場合と、意図的にリバースエンジニアリングを防ぐために保護する場合がある。

ロストテクノロジー[編集]

企業活動において、生産拠点の海外移転などによって技術者の育成が不足すると当時の技術者が引退しロストテクノロジー化する。 それに代わる新技術が台頭し、旧式の技術が駆逐されて起こが、後になってから以外と高度な技術だったと再評価されることもある。

リバースエンジニアリング[編集]

  • 企業秘密や軍事機密を保護する場合、リバースエンジニアリング対策は重要である。
  • しかしながら、入出力関係がわかっていれば有用な技術である場合、内部的な構造や原理を保護しても簡単に模倣されれる場合もある。
  • 例えば、AIの開発においては、高度なモデルが一度作成されるとその出力を利用すれば、内部の情報がなくても同等のモデルを作成できると考えられている。
  • 一度模倣が作成されると、世界のどこかにコピーが存在する限りその根絶は容易ではなく、インターネットによって接続された現代においてはほぼ不可能である。
  • また、ソフトウェアのブラックボックス化によって、バックドアやスパイウェア、プライバシー侵害機能などがソフトウェアに隠されたりするなどといった問題も多くみられる。[1][2]

対義語[編集]

対義語は、ホワイトボックスであり、内部の動作原理や構造がわかっているものを言う。

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

関連項目[編集]