ラティメリア・カルムナエ

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

ラティメリア・カルムナエ学名:Latimeria chalumnae)とは、シーラカンスの一種である。「アフリカシーラカンス」「コモロシーラカンス」とも

概要[編集]

1938年12月22日に、マージョリー・コートネー・ラティマーが南アフリカカルムナ川河口でシーラカンスを発見し、j.L.B. スミス博士が1939年3月18日発行の「ネイチャー」で記載した。[1]

それまでは、シーラカンスは白亜紀に絶滅したと考えられていたため、世界中で騒ぎになり、「20世紀最大の生物学的発見」であるといわれた。[2]

名前は、ラティマーとカルムナ川に由来する。[1]

形状[編集]

体長は145~179cm。[3]胸鰭腹鰭は、足のようになっている。[4][2]

体は硬いうろこで覆われている。

背骨は持たないが、その代わりにホース状の管を持つ。管の中には油のような液体入っている。[4]

口を大きく開けるために関節がちょうつがい状になっている。[5]

生態[編集]

南アフリカコモロ諸島タンザニアに分布する。[3]

180–210 mに生息し54m及び243 mで見つかることもある。

十数匹の群れを作り生活している。

イカ魚類を捕食する。オニイシモチキンメダイ、ルシガヅス・オリ、イタチウオを食べることが記録されている。

逆立ちをして獲物を探す。[4]

寿命は、約100年。性成熟は55年ほど[6]

人間との関係[編集]

現地の人たちは、シーラカンスのことを「ゴンベッサ」と呼んでいる。[4]

意味は、「食えない魚」「使えない魚」だったが、売ると高く売れるようになったため「幸せを呼ぶ魚」という意味に変わった。[4]

ワシントン条約には、第I類に登録されており、[4]無許可での商業取引が禁止されている。

日本では、沼津港新開水族館アクアマリンふくしまで剥製・冷凍標本を見ることができる。[4]

脚注[編集]

脚注
出典