ラティメリア・カルムナエ
ナビゲーションに移動
検索に移動
ラティメリア・カルムナエ | |
---|---|
分類 | |
ドメイン | 真核生物 |
界 | 動物界 |
門 | 脊椎動物門 |
綱 | 条鰭綱 |
目 | シーラカンス目 |
科 | ラティメリア科 |
属 | ラティメリア属 |
種 | ラティメリア・カルムナエ |
名称 | |
学名 |
Latimeria chalumnae J. L. B. Smith, 1939 |
和名 |
ラティメリア・カルムナエ アフリカシーラカンス コモロシーラカンス |
英名 |
Coelacanth West Indian Ocean coelacanth African coelacanth |
保全状況 | |
ワシントン条約 | 附属書I |
ラティメリア・カルムナエとは、シーラカンスの一種である。「アフリカシーラカンス」「コモロシーラカンス」とも
概要[編集]
1938年12月22日に、マージョリー・コートネー・ラティマーが南アフリカのカルムナ川河口でシーラカンスを発見し、j.L.B. スミス博士が1939年3月18日発行の「ネイチャー」で記載した。
それまでは、シーラカンスは白亜紀に絶滅したと考えられていたため、世界中で騒ぎになり、「20世紀最大の生物学的発見」であるといわれた。名前は、発見者のラティマーと発見されたカルムナ川に由来する。
形状[編集]
体長は145~179cm。胸鰭と腹鰭は、足のようになっている。
体は硬いうろこで覆われている。
背骨は持たないが、その代わりにホース状の管を持つ。管の中には油のような液体入っている。
口を大きく開けるために関節がちょうつがい状になっている。
生態[編集]
180–210 mに生息し54m及び243 mで見つかることもある。
十数匹の群れを作り生活している。
イカや魚類を捕食する。オニイシモチやキンメダイ、ルシガヅス・オリ、イタチウオを食べることが記録されている。
逆立ちをして獲物を探す。
寿命は、約100年。性成熟は55年ほど[2]
人間との関係[編集]
現地の人たちは、シーラカンスのことを「ゴンベッサ」と呼んでいる。意味は、「食えない魚」「使えない魚」だったが、売ると高く売れるようになったため「幸せを呼ぶ魚」という意味に変わった。
ワシントン条約には、第I類に登録されており、無許可での商業取引が禁止されている。
日本では、沼津港新開水族館とアクアマリンふくしまで剥製・冷凍標本を見ることができる。
脚注[編集]
- 出典
- ↑ “Latimeria chalumnae, Coelacanth”. 2023年2月26日確認。
- ↑ シーラカンスの寿命は約100年か、従来説の5倍、成熟に55年 | ナショナル ジオグラフィック日本版サイト 2022年9月4日閲覧