ムウタミド
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ムウタミド(842年 - 892年)は、アッバース朝の第15代カリフ(在位: 870年 - 892年)[1]。
生涯[編集]
第10代カリフ・ムタワッキルの子で、先代の従兄弟であるムフタディーの時代に投獄される[1]。しかし870年にムフタディーが軍によって暗殺されたため、新しいカリフとして擁立された[1]。即位後は869年から発生していた黒人奴隷のザンジュの乱を鎮圧するため、弟のムワファークに軍権を預けた[1]。ところがこのため、政治の実権が弟とその息子のムウタディドに移ってしまった[1]。またトルコ軍の要求に応じて裁判所をバグダードに移したりしている[1]。
891年に弟のムワファークを廃して甥のムウタディドを後継者に指名し、自分の皇子は後継者から除外した[1]。892年に死去[1]。享年51。