ホームエクスプレス阿南
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ホームエクスプレス阿南(ほーむえくすぷれすあなん)は、2008年から2019年まで運転されていたJR四国の特急列車のこと。
概要[編集]
牟岐線の阿南駅発着の特急は2006年6月1日より臨時の「むろと」として運転されていたが、2008年3月15日のダイヤ改正より定期列車化されるとともに「ホームエクスプレス阿南」に改称された。廃止時点では1日1往復のみ設定されており、かつ当時JRで最短距離を走る特急列車として知られていたが、追加料金が最低320円かかることもあり利用客が低迷し[注釈 1]、2019年3月16日のダイヤ改正によるパターンダイヤ導入をもって廃止となった[1]。
2022年現在、1往復のみ残存の「むろと」が似た立ち位置となっている。
運行概況[編集]
キハ185系による2両編成で、グリーン車の設定はなかった。前述の通り廃止時点では1日1往復であり、列車番号は号数+5090Dとなっていた。全区間乗車時の所要時間は26 - 27分程度[注釈 2][1]。
廃止以前の運用[編集]
「#沿革」も参照
当初は朝時間帯にも設定されていたが、2011年3月12日のダイヤ改正で特急剣山の区間短縮に伴い特急むろとに変更された。また、その後も2012年3月16日までは下りが1本多かった。
停車駅[編集]
括弧内は一部停車。データは2008年の設定時のものとする。
停車駅間の距離は最大でも10.9km(富田停車の場合9.5km)であり、実質「特別料金のいる快速列車」であった。
沿革[編集]
- 2006年(平成18年)6月1日:夕通勤時間帯に徳島駅 - 阿南駅間で特急「むろと」を2往復増発。毎日運転の臨時列車扱いで、号数は51 - 54号と区別される。
- 2008年(平成20年)3月15日:上記の阿南駅発着の列車を特急「ホームエクスプレス阿南」に改称し、上り1本は朝通勤時間帯運転に変更。同時に同列車を含めたJR四国の全特急が全車禁煙となる[2]。
- 2011年(平成23年)3月12日:朝の上り1本(当時の2号)を牟岐まで延長し「むろと2号」に変更[注釈 3]。かつ1号の、普通列車との接続を改善[3]。
- 2012年(平成24年)3月17日:下り1本(3号)を廃止し、1往復に削減[注釈 4][4]。
- 2019年(平成31年)3月16日:ダイヤ改正における徳島駅 - 阿南駅間のパターンダイヤ導入による影響で3月15日の運行を最後に廃止[1][5]。
脚注[編集]
出典[編集]
- ↑ a b c “JR最短区間の特急がラストラン 追加料金は320円:朝日新聞デジタル” (日本語). 朝日新聞デジタル. 2019年3月16日確認。
- ↑ “平成20年3月ダイヤ改正について” (プレスリリース), 四国旅客鉄道, (2007年12月20日), オリジナルの2007年12月23日時点によるアーカイブ。 2007年12月23日閲覧。
- ↑ “平成23年3月ダイヤ改正について” (プレスリリース), 四国旅客鉄道, (2010年12月17日), オリジナルの2010年12月20日時点によるアーカイブ。 2010年12月20日閲覧。
- ↑ “平成24年3月ダイヤ改正について” (プレスリリース), 四国旅客鉄道, (2011年12月16日), オリジナルの2011年12月17日時点によるアーカイブ。 2011年12月17日閲覧。
- ↑ “牟岐線一部30分間隔に JR四国、利用増加へ3月から|徳島の話題|徳島ニュース|徳島新聞” (日本語). topics. 2019年2月14日確認。