フルート
フルート(flute)とは、木管楽器の中で高音域を担当するエアリード(ノンリード)式の縦笛。金属製でできているが、仕組みがリコーダーと同じで、管に穴が開いていて、キーが付いているので、金属なのに木管楽器の種類なので、見た目は金管楽器に見せかけている。高音域は澄んで透き通ったような透明な響きで、華やかさがある明るい響きで、輝かしいクリアな音色で、倍音成分は少なく、柔らかく、美しく、温かい響きで、おしゃれな響きを受け持つ。高音域なので、メロディーを吹くことが多く、他の楽器と合奏して音色を組み合わせてもよく音が通りやすい。低音域ではうつろで音がややかすれる。横に長い笛で、銀色の金属製の筒に複雑のキー装置を備えた横笛。元は木製だった。フルートといえば西洋の横笛であるが、元々は縦笛と横笛の両方を指す言葉として使われた。ヴァイオリンやC管トランペットのように、木管楽器の中でソプラノパートを受け持つ楽器で、旋律を美しく歌い上げる効果がある。もともとは縦笛と横笛の両方を指す言葉として扱われていた。オーケストラの他に、ソロとしても活躍している。
ヴァイオリンとメロディを重ねたりするときにも使う。
構造[編集]
足部管、胴部管、頭部管が順に繋がった構造である。足部管、胴部管、頭部管の3つの部品を組み立てて使う。足部管は、ストレート型とU字型があるが、ストレート型が一般的である。
フルートの吹き口・歌口は頭部管についている。歌口はリッププレートで、フルートの肝であり、デリケートな構造になっている。
音域はC3(約261.63Hz)~C6(約2093Hz)の3オクターブある。コンサートフルート、ソプラノフルートとも呼ばれる。中には、足部管を半音分長くし、キーを一つ分低音部に長くしたH足部管(Hはシのドイツ音名。シを英語音名でBと書くと、Bはドイツ音名ではシ♭を意味するため、曖昧さ回避のため)を用いたものもある。H足部管は、英語では「B♮フット」と呼ばれる。キーはLow B♮(ドイツ音名でH)で、最低音Cより半音低く、H足部管付きのものは最低音がB2(ドイツ音名ではH、オクターブ表記は英語音名限定なので、正確には「B♮2」と表記)(約246.94Hz)となる。H足部管を追加したフルートは「H管フルート」と呼ばれるが、調性はH管の移調楽器ではない。H管は事実上存在しない。C足部管は音孔が3つ、H足部管は音孔が4つある。旋律を美しく歌い上げる力がある。H足部管付きフルートの音域は、B♮2(約246.94Hz)~C6(約2093Hz)、3オクターブ+半音となる。
キーの音穴は胴部管と足部管に、半音順に開けられている。キーの構造は、リングキーとカバードキーがある。フルートの管の内部は、円筒形になっていて、均等な位置に大きな穴(孔)が空いている。管に空いている穴を開閉することで音高を変える。
フルートの材質・素材は、通常は、ニッケルシルバー(洋白)で、仕上げは銀メッキ。ニッケルシルバーは、強度を補強する材質である。オプションで、材質がイエローブラスという真鍮で、ラッカー仕上げのものも特注品としてある。クラシック、オーケストラ、吹奏楽、ポップス、ロックなどに使われ、演奏されるジャンルが幅広い。
種類[編集]
フルートの種類には、普通のフルートより1オクターブ高い「ピッコロ」がある。他に、普通のフルートより低い音が出るアルトフルート、バスフルートがある。
フルートの音域を、金管楽器で表すとE♭管コルネット(ソプラノコルネット)が近く、弦楽器で表すとヴァイオリンと同じである。
- アルトフルート
標準のフルートより4度低い。G管の移調楽器で記譜は実音の完全4度上。音域は、実音は最低音でG2(H足部管付きはF#2)~最高音はG5。フルートの低音域拡張の音色を生かすものでもある。金管楽器で表すとトランペットが近い。ソロ、室内楽、フルートアンサンブルに使用される。
- バスフルート
普通のフルートより1オクターブ低いC管の楽器で、記譜音はト音記号で実音より1オクターブ高く書かれる。長さは約130cmあるので、頭部管は歌口付近でU字形に曲げられた形状をしている。長い管がU字型の形で曲げられている。フルートアンサンブルに使用される。
※440Hz=A3(ヤマハ式)としている。
※オクターブ表記を使った音名=英語音名とする
吹奏楽で一般的に使われる楽器 |