ユーフォニアム

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ユーフォニアムeuphonium)とは、金管楽器の一つ。円錐形の太い管と大きなベルを持つ。形状はチューバに似るが、音色はチューバよりは少しでも柔らかく、暖かな響きがする。4つのピストンバルブが付いていて、第4バルブはピッチを補正するコンペンセイティング・システムが装着され、サイドアクションになっており、第4バルブを押すと2音半(完全4度)下がってF管になり、セミダブルと同じ調性の設計・仕組みで、B♭管とF管のセミダブルの仕組みになっている。このF管は、B♭管より完全4度低いものの、F管の部分の最低音はB♭管の最低音と同様で変わらず、音域の広さはB♭管の部分より低音側に4度狭いため、F管は低音域を補うシステムで、調子:B♭/Fセミダブル=コンペンセイティングシステム。コンペ付きの場合、裏から見てみると、右手前に第4ピストンが見える。第4ピストンは、ボディの横に付いている。コンペンセイティングシステムの第4バルブは、左手を回して操作する。運指は基本的にトランペットと同じである。ユーフォニアムはB♭管チューバより1オクターブ高い音域で、チューバより一回り小さい。ユーフォニアムは、音域名ではバス~テナーの範囲(?)で、全体的にはバリトンに相当し、低音域~中低音域を担う金管楽器。担当部分は、ベース(低音)パートとメロディーライン両方対応できる。「小バス」とも呼ばれる。構造上は、バルブの仕組みで出る実音は、トランペットと同じようにピストンバルブを何も押さない状態で「シ♭」が出るB♭管であるが、記譜するときは移調楽器ではなく実音(原調)で記譜される。音域は、B♭0(約58.27Hz)~B♭3(約466.16Hz)の3オクターブある。稀に「テナーチューバ」「バリトンチューバ」「バリトン」「バスサクソルン」と呼ばれることもある。サクソルン属の仲間でもある。主に吹奏楽や金管バンドに使われる。オーケストラではオプションの楽器であり、テナーバストロンボーン1台のみとバストロンボーンで音域を代用している。オーケストラに使用した場合、金管楽器の中低音の響きが強調される。オーケストラでは一般に「テナーチューバ」という呼称で指定されている。小規模な楽器編成ではチューバが無い場合によく低音パートを担当することができる。よくある質問では、「ユーフォニアムのドは実音ドかシ♭か」である。広義ではチューバ系の楽器である。GM(General MIDI)音源には「ユーフォニアム」は無いので、GM(General MIDI)音源では、「チューバ」か「トロンボーン」で代用したほうが、ユーフォニアムの音色に近い。小規模な吹奏楽では、金管楽器では、チューバを使わない場合に、ユーフォニアム、テナーバストロンボーン1台のみ、バストロンボーンが低音パートを担当する。

ユーフォニアムの各部では、ピストンの番号は、右から順に、第1、第2、第3ピストンとなる。

ユーフォニアムと同じような音域の表現は、テナーバストロンボーン、弦楽器でいうとチェロ、木管楽器ではファゴットに当たる。

ユーフォニアムは、ヨーロッパでは、かつては歴史的にC管も存在していた。

関連項目[編集]

吹奏楽で一般的に使われる楽器
Aグループ バスクラリネット【コントラバスクラリネット】B - バリトンサックスE - ファゴット(バスーン)【コントラファゴット】C - チューバ【スーザフォン】B - コントラバス弦楽器
Bグループ テナーサックスB【 - アルトクラリネットE】 - ユーフォニアムB - ホルンF - トロンボーン【バストロンボーン】B
Cグループ B♭クラリネットB - アルトサックスE - オーボエ【イングリッシュホルン】C - トランペット【コルネット - フリューゲルホルンB
Dグループ フルートピッコロC【 - E♭クラリネット(エスクラリネット)E・ - ソプラノサックスB
右上のアルファベットは何管かを表す
(C=C管、F=F管、E=E♭管、B=B♭管)

また、【括弧内楽器】はオプション。