パックス暦

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パックス暦(パックスれき)とは、グレゴリオ暦の欠点である、「同じ日でも年や月によって日付が異なる」ことを解消するために1930年に考案された暦。

カレンダー[編集]

パックス暦では、1年は12か月ではなく13か月ある。英語ではNovemberとDecemberの間にColombusという月を挿入する。国際固定暦のカレンダーは毎月同じであり、以下のようになる。閏年には12月と13月の間に、どの月にも所属しない閏週を設ける。統計資料などでは閏週は便宜的に12月に算入される。閏年は西暦年の下2桁が6で割り切れるか99である年(西暦年が400で割り切れる年は除く)が該当し、1年の長さの平均はグレゴリオ暦と同じく365.2425日になる。ただし、週という大きな時間単位を加えることで、利子の計算や給与の支払いなどの際に問題が生じる可能性があり、閏週が挿入される直前には暦と天体の動きとのずれが大きくなる。

各月のカレンダー
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728

このカレンダーを見れば分かる通り、毎月同じカレンダーを使えるので、世界暦以上に簡単である。また、世界暦や国際固定暦と異なり無曜日が存在しないので、曜日のサイクルを断絶させず曜日計算が煩雑になることもない。しかし、13は2や4で割り切れないので、半期・四半期を作成しようとすると月の途中で区切らなければならない(閏週を考慮しなければ、第1四半期は1月1日から4月7日、第2四半期は4月8日から7月14日、第3四半期は7月15日から10月21日、第4四半期は10月22日から13月28日までとなる)。また、このカレンダーでは毎月、キリスト教において不吉とされる13日の金曜日が登場することになるため、月を月曜日始まりにすることで13日の金曜日を排除する案もある。しかし、毎月13日が金曜日になってしまえばそれが当たり前になるのでこのような迷信はなくなるとも思われる。