ハダカカメガイ属

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ハダカカメガイ属(学名:Clione)は、軟体動物門裸殻翼足目ハダカカメガイ科ハダカカメガイ亜科の属である。

概要[編集]

ハダカカメガイ科の模式属。

鰓はなく、「バッカルコーン」という触手を3対6本もつ。

見た目から、「sea angel (海の天使)」と呼ばれ、漁師からは「whale food (鯨類の餌)」と呼ばれる。

サケなどのえさになる。

種一覧[編集]

ダイオウハダカカメガイ Clione limacina (Phipps, 1774)
ハダカカメガイ属のタイプ種。北大西洋に生息する。
ハダカカメガイ Clione elegantissima Dall, 1871
太平洋北部に生息する。
長らく、ダイオウハダカカメガイと同種であると考えれていたが、2017年に遺伝子比較の結果、別種であると判明。
Dallが1871年に記載されたClione elegantissimaが再記載され、「ハダカカメガイ」という和名に対応する学名はC. limacinaだったが、C. elegantissimaに変更された。
ナンキョクハダカカメガイ Clione antarctica E. A. Smith, 1902
南半球に生息する。元々はダイオウハダカカメガイの亜種であると考えれていたが、分子系統学的に異なる種であると判明した。
ダルマハダカカメガイ Clione okhotensis Yamazaki & Kuwahara, 2016
オホーツク海に分布する。2016年に形態や生態、分子系統学的な違いにより新種記載された。
富山湾のクリオネ Clione sp.
2017年富山湾で発見された。2023年現在、記載されておらず、学名や標準和名が決まっていない。