ダルマハダカカメガイ

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ダルマハダカカメガイ
分類
裸殻翼足目
ハダカカメガイ科
亜科ハダカカメガイ亜科
ハダカカメガイ属
ダルマハダカカメガイ
名称
学名Clione okhotensis
Yamazaki et. Kuwahara, 2016
和名ダルマハダカカメガイ (達磨裸亀貝)
保全状況

ダルマハダカカメガイとは、裸殻翼足目ハダカカメガイ科に属する浮遊性巻き貝の一種である。

形状[編集]

体長は8mmで樽型[1]

バッカルコーンは、3対ありとても小さい[1]

体全体がオレンジ色である。「繊毛帯」と呼ばれる短い毛のようなものが体の前部、中央、後端にある[1]

イクオハダカカメガイに似ているが、本種のバッカルコーンは3列であり、成熟したら繊毛帯が無くなる。

生態[編集]

オホーツク海南部に生息しており、ハダカカメガイと生息地が重複している。

「翼足」と呼ばれる鰭で泳ぐ。

餌から出る化学物質を探知して、体を伸ばし、粘液を出して餌を捕まえる[2]。幼生形のまま生殖巣が成熟する。

発見[編集]

記載する10年以上前からこの種が存在することが分かっていたが、当時は、クリオネの仲間とは考えられていなかった[3]

ミトコンドリアDNA解析の結果から、クリオネの仲間であることが判明し、2016年に新種とする論文が“Journal of Molluscan Studies誌“に掲載された[4]。クリオネの仲間が記載されるのは、ナンキョクハダカカメガイ1902年に記載されて以来、114年ぶりのことである[2]

学名は、「オホーツク海産のクレイオー[注釈 1]」という意味。

脚注[編集]

脚注
  1. クレイオーは、ギリシア神話に登場する女神のこと
出典
  1. a b c 奥谷 喬司「わが国近海に見られる浮遊性巻貝類―VII 裸殻翼足類」、『うみうし通信』第94巻、公益財団法人 水産無脊椎動物研究所、2017年3月、 8-9頁。
  2. a b “約100年ぶりに発見!新種のクリオネ「ダルマハダカカメガイ」”. genki3.net (志摩マリンランド). http://genki3.net/?p=102815 2022年4月5日閲覧。 
  3. “流氷の天使「クリオネ」に新種!ダルマのような姿に衝撃が広がる”. news.livedoor.com (ライブドアニュース). https://news.livedoor.com/article/detail/11991382/ 2022年4月5日閲覧。 
  4. Tomoyasu, Yamazaki; Takashi, Kuwahara (2016). “A new species of Clione distinguished from sympatric C. limacina (Gastropoda: Gymnosomata) in the southern Okhotsk Sea, Japan, with remarks on the taxonomy of the genus”. Journal of Molluscan Studies (Malacological Society of London) 83 (1): 1-7. https://academic.oup.com/mollus/article/83/1/19/2528038?login=false.