バッカルコーン
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『バッカルコーン』(buccal cone)とは、裸殻翼足目ハダカカメガイ科ハダカカメガイ亜科に属するものが持つ触手である。「口円錐」とも呼ばれる[1]。
概要[編集]
バッカルコーンは、通常は頭部にしまっており、餌のリマシナを見つけると、バッカルコーンを出す。
バッカルコーンを出すと、餌を捉え、中央にある口に運び、鈎足を出して軟体部を食べる。
クリオネは、「流氷の天使」とよく呼ばれるが、バッカルコーンを出すと「悪魔に代わる」とよく揶揄される。
バッカルコーンの数は、属によって異なり、ハダカカメガイ属は3列6本、イクオハダカカメガイ属、タラソプテルス属、ジュウモンジハダカカメガイ属は2対、ファウレリナ属は1対である[1]。
ハダカカメガイ科のジュウモンジハダカカメガイ亜科に属するものは、バッカルコーンを持たない。
脚注[編集]
- 出典
- ↑ a b 奥谷 喬司「わが国近海に見られる浮遊性巻貝類―VII 裸殻翼足類」、『うみうし通信』第94巻、水産無脊椎動物研究所、2017年3月、 8-9頁。