ネットワーク (放送)

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本ページでは、放送局ネットワークに関して記述する。

概要[編集]

ここでいうネットワークは、法人として独立した存在の放送局が他局と系列を組んで、放送番組を融通することを指す。

日本[編集]

日本では、戦前NHKが放送事業を独占したが、太平洋戦争終戦後、民間にも放送事業を開放することになった。
一方、当時日本を間接占領したGHQの放送関係スタッフは、アメリカ本国の「三大ネットワーク」のあり方に懐疑的な人が多く、日本でアメリカに無い新たな民間放送のビジネスモデルを形成しようと考えた。
この影響をモロに受けたのが、当時の読売新聞社の総帥の正力松太郎で、ラジオでの「読売放送」、テレビの日本テレビ放送網とも、一社による全国放送を阻止された。

しかし、正力は、全国放送の構想を諦めることはなく、当時アメリカのテレビ中継で使用されたマイクロ波に注目。自前でマイクロ波通信網を構築しようとして正力マイクロ波事件を起こしている。
このため、全国的なマイクロ波通信網は、日本電信電話公社が運営し、NHKや民放局がそれを利用する体制が作られることになった。
こうした体制形成を経て、テレビのニュース・ネットワークとして、1959年(昭和34年)にジャパン・ニュース・ネットワーク1966年(昭和41年)年4月に日本ニュースネットワーク、同年10月にフジニュースネットワークが組織され、現在の東京キー局を頂点とする民放ネットワークの形成の端緒となった。1970年代にはオールニッポン・ニュースネットワークが加わり4系列となり、1980年代にはテレビ大阪開局を機に「メガTONネットワーク」が加わった。

こうして、東京発のテレビ番組が当たり前になるにつれ、地方発のテレビ番組が逆ネットと呼ばれる事態になっている。

ラジオのネットワーク形成はテレビより遅く、1960年代にJRNNRN、1980年代にJFNが組織された。

韓国[編集]

国土が日本より狭い韓国で、日本のような放送ネットワークは半官半民の文化放送SBS (韓国)をキー局としたネットワークしか形成されていない。

主な民放ネットワーク[編集]

関連項目[編集]