セルゲイ・ラフマニノフ
セルゲイ・ヴァシリエヴィチ・ラフマニノフ(Серге́й Васи́льевич Рахма́ниновロシア語: [sʲɪrˈɡʲej vɐˈsʲilʲjɪvʲɪt͡ɕ rɐxˈmanʲɪnəf]、ラテン文字転写例: Sergei Vasil'evich Rachmaninov[注釈 1]、1873年4月1日(ユリウス暦3月20日) - 1943年3月28日)は、モルダヴィア(現在のモルドバ)系の血を引くロシア、ノヴゴロド州セミョーノヴォ出身の作曲家、ピアニスト、指揮者。ロシア革命以後はアメリカ合衆国に移住し、カリフォルニア州のビバリーヒルズで死去した。
代表作として、4つのピアノ協奏曲、3つの交響曲、交響的舞曲、無伴奏合唱曲『晩祷』などがある。ピアノ協奏曲と交響曲に関しては、どちらも第2番の人気が高いが、ガチのピアノ好きにはピアノ協奏曲第3番が好まれ、人生に疲れた渡世人は交響曲第3番やピアノ協奏曲第4番など晩年の作品に安らぎを見出すだろう。
活躍した時代は20世紀序盤であり、当時は近代音楽の時代に移行しつつあったが、ラフマニノフは基本的に後期浪漫派音楽の様式を延長させ、甘ったるいメロディとハーモニーが大衆の人気を得た。これに対し後の20世紀中盤の芸術音楽評論家たちは「映画音楽の様に通俗的」「やがて忘れ去られるだろう」とラフマニノフの音楽を罵倒した。しかしラフマニノフの作曲した作品の大衆的人気はその後も衰えることはなく、一方で前衛的音楽は一部の人に評価されるも大衆的人気を得ることはなく、ここに進歩史観的な単純な聴衆の進歩は幻想として否定されたのである。
作品一覧[編集]
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- 交響曲3曲
- ピアノ協奏曲4曲
- 交響的舞曲
- 無伴奏合唱曲『晩祷』
- 前奏曲「鐘」
- パガニーニの主題による狂詩曲
など。
その他[編集]
身長198cmで、格闘家と間違われたことがある。
関連項目[編集]
- セルゲイ・ボルトキエヴィチ - 同時代のウクライナ出身の作曲家・ピアニスト。同じく浪漫派音楽色が強い曲を多く残した。
脚注[編集]
- ↑ ラフマニノフ自身はラテン文字ではSergei Rachmaninoffと書いたとされている。