第2回エンペディア大賞」が2月いっぱい開催中です。2024年に作成された記事の中から、お気に入りの記事に投票しましょう!

スマトラトラ

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
記事をシェア:
X(旧Twitter)にシェアする
Threadsにシェアする
Facebookにシェアする
はてなブックマークにシェアする
LINEにシェアする
ナビゲーションに移動 検索に移動
スマトラトラ
分類
動物界
脊椎動物門
哺乳綱
食肉目
ネコ科
ヒョウ属
トラ
亜種 P. t. sondaica
個体群 スマトラトラ
名称
学名 Panthera tigris sumatrae
和名 スマトラトラ
英名 Sumatran Tiger

スマトラトラとは、トラの亜種である。

概要[編集]

スマトラ島の熱帯雨林に生息する。現存するトラの中で、一番小さく最も南に生息する[注 1]

体色は、赤味が強いオレンジ色の地にはっきりした黒い縞がある。オスは頬の毛が長い。だが首のたてがみは短い。

ベンガルトラより縞模様の幅が狭い。体長は150~270cmで体重は80~150㎏。

生態[編集]

夜行性で、イノシシシカワニを食べる。猫の仲間だが泳ぎがうまい。

性的に成熟するのは3~5歳で、一度に2~4頭の子を産む。

妊娠期間は100~108日。

分類[編集]

1929年にレジナルド・インズ・ポコック (Reginald Innes Pocock)が毛皮と頭蓋を元に記載した。

2017年に頭骨の比較や分子系統解析から本亜種とバリトラはP. t. sondaicaのシノニムとする説が生まれた。

絶滅危惧[編集]

狩猟や開発による生息地の減少、1990年代の大火災により個体数が減っており、300頭しか現存しないとされる。

TRAFFICの調査によると、スマトラトラの推定死亡数の約80%は、少なくとも年間40頭が取引目的の密猟によるものと判明した。

生息地は、農業(特にアブラヤシ)、プランテーション、居住地などのために開拓され、激減している。1985年から2014年の間に、島の森林被覆率は58%から26%に激減した。

2017年12月5日に生息地が、2000年~12年で17%縮小して、成獣の個体数も742頭から618頭に減少したという論文が発表された[1]

脚注[編集]

注釈
  1. 絶滅したトラを入れると一番小さいのはバリトラである
出典