スマトラ島
スマトラ島(スマトラとう, インドネシア語:Pulau Sumatera, 英語: Sumatra Island)とは、インドネシア西部にある島である。東側はマラッカ海峡を挟んでマレー半島に近接しており、南東側ではジャワ島と対峙している。島としてはグリーンランド、ニューギニア島、カリマンタン島、マダガスカル島、バフィン島に次いで世界で6番目に面積が大きく、全域がインドネシアに位置する島としては最も面積が大きい。島周辺では大地震が頻発しており、中でも2004年に発生したスマトラ島沖地震はマグニチュード9.1と世界でも最大クラスの規模となった。スマトラ島はその位置から、インド・アラビア半島さらにはヨーロッパ方面と東アジアを繋ぐ要衝として歴史的に栄えてきた。
地理[編集]
最高峰は標高3,805mのクリンチ山で、他にルセル山、デンポ山などが主要な山。
最大都市はメダン。その他、パレンバン、プカンバルが主要都市。
歴史[編集]
650年に誕生したシュリーヴィジャヤ王国が、主に8世紀から12世紀にかけて、スマトラ島を中心に栄えた。11世紀には、インド南部のチョーラ朝の支配を受けた時期もあった。13世紀頃から小国分立状態となり、シュリーヴィジャヤ王国も1377年に滅亡した。
15世紀には、ジャンビ、パレンバンの2ヶ国が栄えた他、プカンバル周辺はマレーシアのマラッカ王国、後にジョホール王国が支配していた。1496年には北端でアチェ王国も誕生し、メダンあたりも支配していた。17世紀には南部にジャワ島のバンテン王国が進出した。18世紀にはジョホール王国が衰退、バンテン王国がオランダの支配下に入り、19世紀には大部分がオランダ領となった。1903年のアチェ王国降伏により島全体がオランダ領となり、第二次大戦後にジャワ島と共にインドネシアとして独立した。