サンパチくん

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国鉄113系電車 > サンパチくん

サンパチくん(さんぱち)とは、例のアレの最高傑作・・・もとい、魔改造車である。

概要[編集]

2001年に改造を受けて登場した113系のワンマン運転対応2両編成。
1986年に「オール電動車の2連は編成しない」という国鉄の原則を破った113系800番台をベースに、先頭電動車のクモハ112+モハ113のユニット車の再改造を行い、中間車だった、モハ113に無理やり運転台をくっつけ、中間車を食パンマン化したクモハ113・3800番台と、元々の先頭車の、クモハ112・3800番台との2両編成となった。

主に福知山線篠山口福知山山陰本線福知山城崎(現・城崎温泉)間を結ぶローカル線仕業がメインで運用された。

このサンパチは、独特の顔つきが特徴。以前の中間車先頭化改造では、廃車になったクハ111の顔面を移植していたらしいのだが、結果的にコストもかかるため、簡素化した方が経費節減にもつながるという、かつて、国鉄末期に登場した583系の近郊型改造車で、北陸本線専用の419系、九州地区の715系等の、食パン改造の技術が惜しみなく発揮され登場した次第。この改造クモハ113の運転台は、廃車になったクハ111から流用したらしい。

コスト節減を徹底していた…。…やりすぎ。

とは言うものの、補強のためにくっつけた、警戒色を施した鉄板といい、JR西のやっつけ感も垣間見えるこの改造、この特徴あるフロントマスクは、あらゆる意味でネタ提供をしており、流石吉本興業のお膝元、大阪が本社のJR西日本といったところか。

結局223系5500番台に置き換えられて番台区分自体が消滅している。

真面目な説明(?)については113系3800番台を参照。

その後[編集]

JR西日本ではサンパチくん以降も切妻の先頭車に改造される事例は電車、気動車問わず続出。113系ではクモハ113およびクモハ112の2000番台、115系ではクモハ114の1000番台・1500番台、クモハ115の1600番台、キハ47形はキハ41に改形式して2000番台が登場した。
流石にやりすぎたのか、鉄板は取りやめられ、方向幕が設置されたり、クモハ115形1600番台以外は高運転台となったり、クモハ114形1500番台およびクモハ115形1600番台、キハ41形2000番台については貫通扉が設置されたりと、前面形状に関しては大幅に改良が加えられている。
JR九州でも、783系で切妻改造されたクロハ782、クハ783が登場している。

関連ページ[編集]

  • 113系
  • 走ルンです - かといって、延命という考えを止めたとしてもやっぱりコケにされる例。