コシラ
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コシラ(Qošila、漢字:和世㻋、 1300年12月22日 - 1329年8月30日)は、モンゴル帝国の第13代カアン。元としては第9代皇帝(在位:天暦2年1月28日 - 8月6日(1329年2月27日 - 8月30日))。廟号は明宗(めいそう)。
生涯[編集]
第3代皇帝・カイシャンの長男。1311年に父が死去した際にはまだ12歳という幼少であり、弟のトク・テムルと共に後継者としては除外されていた。それどころか次期皇帝として有力候補だったことから警戒されて、フンギラト派によって暗殺されかけたため、チャガタイ・ハン国に亡命してその地に留まった。
成長して1328年に軍閥のエル・テムルによるクーデターにより弟のトク・テムルが第8代皇帝として即位すると、この即位に不満を持ってチャガタイ・ハン国と結託して自らも即位を宣言し、元は2人の皇帝が両立する事態となる。だが、この事態を憂慮したトク・テムルは自ら兄に皇位を譲位することを宣言し、コシラはその見返りにトク・テムルを皇太子とした。
だが、即位からわずか4か月後の1329年に弟ら主要人物らと宴席を開いた後、謎の急死を遂げている。30歳の若さであり、この急死から弟か実力者のエル・テムルによる毒殺とする疑いもある。後継者には弟が復位した。