カワニナ
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カワニナ | |
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分類 | |
科 | カワニナ科 |
属 | カワニナ属 |
種 | カワニナ |
名称 | |
学名 | Semisulcospira libertina (Gould, 1859) |
和名 | カワニナ (川蜷) |
保全状況 |
カワニナとは、ヘイケボタルやゲンジボタルなどのホタルの餌となるカワニナ科の巻貝である。ただし幼虫が陸棲の蛍もいて、キセルガイなどを捕食している場合がある。
形状[編集]
貝殻は、タニシと異なり、縦に長い。
チリメンカワニナに似るが、本種は殻の表面滑らかである事で見分けられる。
生態[編集]
ハイキュウチュウの第1中間宿主である。
人間生活との関わり・利用[編集]
食用ともされるが、それほど一般的ではない。
むしろ観賞用水槽のタンクメイトとして飼われる。同じような利用をされる貝類にはレッドラムズホーンやイシマキガイがいるが、サカマキガイとモノアラガイ(これは、水草にくっついてきて、勝手に入り込む)とカワニナを同一の水槽で飼っていると、水質の変化が如実にわかる。水質がよくなるとサカマキガイが減ってモノアラガイが優先し、水槽表面に珪藻が生えてきて底砂の活性汚泥が減ってくると、カワニナが活躍してくれる。
分類[編集]
2018年の研究で、是迄「カワニナ (S. libertina)」とされてきたものには、L 1~4グレープの4群に分かれるとされた[1]。L1〜3クレープ間の単系統性と分岐度から、これらのクレードは別種とされる。
L1グループは日本の東側に分布し、L2はグループ日本の西側、L3グループは韓国で見られた。チリメンカワニナ(S. reiniana)は、L2に含まれる。
ミトコンドリア分析からは、カワニナはmt-a1〜mt-a3系統の3群に分かれ、それぞれL1〜3グレープに対応する。mt-a2の大部分はL2だったが、東海地方のものはL4と同定された[2]。
脚注[編集]
- ↑ Osamu, Miura; Misako, Urabe; Tomohiro, Nishimura; Katsuki, Nakai; Satoshi, Chiba (2018). “Recent lake expansion triggered the adaptive radiation of freshwater snails in the ancient Lake Biwa”. Evolution Letters 3 (1): 43-54 .
- ↑ Osamu, Miura; Misako, Urabe; Hideaki, Mori; Satoshi, Chiba (2020). “Ancient drainage networks mediated a large-scale genetic introgression in the East Asian freshwater snails”. Evolution Letters (ESEB) 10 (15): 8186-8196. .